やなぎみわ展 神話機械 @ アーツ前橋


やなぎみわ「女神と男神が桃の木の下で別れる:川中島II」2016年 作家蔵

 

やなぎみわ展 神話機械
2019年4月19日(金)-6月23日(日)
アーツ前橋
https://www.artsmaebashi.jp/
開館時間:10:00-18:00 入場は閉館30分前まで
休館日:水(5/1は開館)、5/7
展覧会担当:辻瑞生(アーツ前橋学芸員)

 

アーツ前橋では、ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表の経験を持ち、近年は演劇プロジェクトを中心とした活動を展開するアーティスト、やなぎみわの大規模な回顧展『やなぎみわ展 神話機械』を開催する。

やなぎみわ(1967年兵庫県生まれ)は、1990年代中頃より、セットアップにより商業施設空間に佇む案内嬢を撮影した「エレベーター・ガール」、女性の参加者が空想した半世紀後の自分自身の姿を写真で再現した「マイ・グランドマザーズ」、少女と老婆が登場する物語を題材にした「フェアリー・テール」など、物語の1シーンを構築したような写真作品を発表してきた。2008年には東京都写真美術館で個展を実現し、翌2009年に南嶌宏がコミッショナーを務める第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館で「老少女劇団」と題した個展を開催する。2010年、やなぎみわ演劇プロジェクトを立ち上げ、以来、「1924」三部作、「PANORAMA」、「ゼロ・アワー 東京ローズ最後のテープ」といった演目を国内外の美術館、劇場で発表している。2014年のヨコハマトリエンナーレをきっかけに立ち上げたステージトレーラー・プロジェクトでは、PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭を経て、台湾で製造したトレーラー車をステージの母体とした野外演劇「日輪の翼」を横浜、新宮、高松、大阪、京都で上演している。

 


やなぎみわ「神話機械のためのドローイング」2018年 作家蔵


やなぎみわ「桃を投げる」2018年 作家蔵

 

10年振りの回顧展となる本展では、過去の代表的な作品から、新作の写真シリーズ「女神と男神が桃の木の下で別れる」と「モバイル・シアター・プロジェクト」、そして、資料や映像からなる舞台作品のアーカイブを通じて、やなぎみわの活動の全貌を概観する。写真シリーズ「女神と男神が桃の木の下で別れる」は、「日本神話と桃」をテーマに2016年から福島県で取り組み、これまでに大阪、ベルリン、高雄(台湾)で発表してきた。一方、「モバイル・シアター・プロジェクト」は本展に向けて、約一年前から取り組んできた。舞台上演に使用される小型のマシンは、群馬工業高等専門学校をはじめ、京都造形芸術大学、京都工芸繊維大学、香川高等専門学校、福島県立福島工業高等学校の5校が連携して製作した。ウィリアム・シェイクスピアやハイナー・ミュラーなどの戯曲の一場面がマシン4機により上演される。また、5月17日、18日には、「モバイル・シアター・プロジェクト」の一環として、俳優の高山のえみと音楽家の内橋和久を招き、やなぎみわ構成・演出によるライブパフォーマンス『MM』を上演する。

 

関連イベント
ライブパフォーマンス『MM』
構成・演出:やなぎみわ
出演:高山のえみ
音楽:内橋和久
2019年5月17日(金)、18日(土)開演:19:30(受付開始:19:00)
会場:アーツ前橋 地下ギャラリー
定員:各回70名(先着順)※未就学児童の入場は不可
参加費:1,500円(3月15日より総合案内にて予約販売・電話予約可)
※上演時間1時間程度
※5月17日(金)終演後にアフタートークあり

 


ライブパフォーマンス『MM』2019年 撮影:表恒匡

 

やなぎみわ講演会
2019年5月19日(日)14:00-15:30
会場:アーツ前橋 スタジオ
定員:40名(先着順)※要電話申込(027-230-1144)
参加費無料、要観覧券

ロボット教室
2019年5月11日(土)14:00-16:30
会場:アーツ前橋 スタジオ
定員:30名(先着順)※要電話申込(027-230-1144)
対象:小学生以下(未就学児は保護者同伴)
※「モバイル・シアター・プロジェクト」のマシン製作に協力した、群馬工業高等専門学校の、NHKロボコン全国大会に出場したロボット展示や操縦体験を実施。

ギャラリートーク
2019年5月12日(日)14:00-15:00
2019年6月1日(土)14:00-15:00
無料(要観覧券)※申込不要、直接会場へ

おしゃべりアートデイズ
2019年6月3日(月)-6月9日(日)
平日:14:00-14:30|土日:11:15-11:45
無料(要観覧券)※要電話申込(027-230-1144)

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