フリーズ・ソウル


 

2022年9月2日から9月5日の4日間にわたり、近現代美術を扱うアートフェア「フリーズ・ソウル」が、ソウル市内江南地区の複合施設「COEX」で開催される。世界21カ国/地域から110以上のギャラリーが集まるフリーズ・ソウルは、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスに続き、フリーズ・アートフェア史上初のアジア地域での開催として注目が集まる。会場となるCOEXでは、韓国画廊協会主催の同国を代表するアートフェアKIAF(キアフ)も同時開催。会期中には、両アートフェア共催でのトークプログラムも行なわれる。

アートフェアの中核をなすメインセクションには、世界複数都市に支店を置くガゴシアンやハウザー&ワース、ペース・ギャラリーをはじめとする国際的なアートマーケットを牽引する90のギャラリーの名前が並ぶ。地元韓国を含む東アジアからの参加が多く、日本からもANOMALY、小山登美夫ギャラリー、タカ・イシイギャラリー、Take Ninagawa、TARO NASU、MAHO KUBOTA GALLERY、MISAKO & ROSEN、東京に支店を置くBlum & Poe、ペロタンが参加する。中世以前から20世紀まで幅広い時代の美術品を扱うフリーズ・マスターズには、ナムジュン・パイクの《Radio Man》(1987)を出品するハッコジェ、カク・インシク、イ・ソンテク、パク・ヒョンギといった20世紀韓国美術における重要な作家を出品するギャラリー現代といった地元ソウルのギャラリーにも注目が集まる。また、東京画廊+BTAPも同部門に参加。さらに、アジアに拠点を置く活動歴が12年以下のギャラリーを特集するフォーカス・アジア部門には、PARCEL(東京)、艸居(京都、東京、リスボン)など、10軒のギャラリーが参加する。

 


Louise Bourgeois, Gray Fountain (1970-1971) Gray marble and steel Sculpture: 28.5 x 55.8 x 116.8 cm Courtesy of The East Foundation and Hauser & Wirth


Nam June PAIK, Robot (Radio Man, Joseph Beuys) (1987) Mixed media 194 x 75 x 55 cm
Courtesy of the artist and Hakgojae Gallery


Pablo Picasso, Femme au beret rouge à pompon (1937) Oil on canvas 65.1 x 46 cm
Courtesy of Estate of Pablo Picasso and Artists Rights Society (ARS), New York

 

なお、フリーズ・ソウル開催中のソウルでは、ヒト・シュタイエルの個展『A Sea of Data』(韓国国立現代美術館 ソウル館)、ホン・ヨンインやハン・ソギョン、田中功起らが参加する企画展『Scoring the Words』(ソウル市立美術館)、ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホの個展『Seoul Weather Station』(アートソンジェセンター)、コラクリット・アルナーノンチャイの個展『Songs for dying and Songs for living』(アートソンジェセンター)、アンドレアス・グルスキーの個展(アモーレパシフィック美術館[APMA]※9月4日まで)、ユ・ソンシルの個展(アトリエ・エルメス)などを見ることができる。

 


Sungsil Ryu, BigKing Travel Ching Chen Tour-Mr. Kim’s Revival 2019 (2019) Single channel video 25 min (still image) Courtesy of the artist and P21


Kimiyo Mishima, Comic Book 03 (2003) Painted on melted slag
Courtesy if the artist and Sokyo Gallery

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