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第1号 選択の自由

第1号 選択の自由 ここ最近、社会、政治と芸術の関わりを強く意識せざるを得ない状況が続いた。身近なものもあれば、他人事のようなこともあり、ままならぬ政治状況に対して芸術ができることを妄想する、というお遊びのようなもの(こうした政治的にみればお遊びにすぎない側面こそがジャック・ランView More >

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Curators on the Move 15

ハンス・ウルリッヒ・オブリスト+侯瀚如(ホウ・ハンルウ) 往復書簡 ビギニング、ビギニング、ビギニング ーいくつものはじまりー   親愛なるハンルゥへ 手紙ありがとう。そして、リヨン・ビエンナーレの成功おめでとう。君からの手紙を受け取った後、アートイットが紙媒体での出版View More >

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特別寄稿 追悼 荒川修作  文/南條史生(森美術館館長)

荒川修作(1936-2010)が逝った。 彼とは数回会ったことがある。1980年代に、名古屋でICA名古屋を運営していたときに、ギャラリーたかぎでオーナーの高木啓太郎氏に紹介されたのが最初だった。そのときには、彼は話しかけるというより、少しくぐもった声で、つぶやくように、日本の事View More >

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ルイーズ・ブルジョワ 死去(1911-2010)

2010年5月31日、1911年パリ生まれニューヨーク在住の彫刻家、ルイーズ・ブルジョアがニューヨークの病院で死亡した。98歳。ブロンズ、大理石だけでなくラテックス、プラスチックなどを使った彫刻を制作。晩年になってその作品は注目を集め、テート・モダン、ニューヨーク近代美術館(MoView More >

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バランスの問題

ニューヨーク州では最近ふたつの展覧会『マリーナ・アブラモヴィッチ:The Artist is Present』(ニューヨーク近代美術館)と『キャロリー・シュニーマン:Within and Beyond the Premises』(サミュエル・ドースキー美術館、ニューヨーク州立大学View More >

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ひとさじの記号論

ジュディ・アニア 2007年、東京、森美術館での『笑い展 現代アートに見る「おかしみ」の事情』を企画した片岡真実は、同展のカタログの中でアートの重要な役割のひとつに「固定化し、安定しようとする思考や認識の海に小石を投げ、水面を揺らすことにある」と述べている。 その「水面の揺れ」こView More >

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ニッポン国デザイン村:1

”お水スーツ”の吸引力 地方出張に行った夜、ひとりビジネスホテルの狭い部屋で飲む気にもなれず、地元のスナックのドアを、おそるおそる空けてみる。それなりに歳をとって、どんな高級料理店だろうが怖じ気づいたりはしないが、知らない町の、知らないスナックのドアを開ける瞬間は、いまだに緊張しView More >

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