2021年コレクション展Ⅰ特集「同級生・同窓生」

国枝金三《さくら》1934(昭和9)年 第21回二科展 兵庫県立美術館蔵

開催情報

会期:2021年2月13日(土)- 7月4日(日)
   前期:2月13日(土)- 4月18日(日)
   後期:4月24日(土)- 7月 4日(日)
   ※ 4月19日(月)-4月23日(金)は展示替えのため常設展示室を閉室
   ※ 入場は閉館の30分前まで

休館日:月曜日(ただし5月3日(月・祝)開館、5月6日(木)休館)

会場:兵庫県立美術館(〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)

   1階 常設展示室1、2、3、4、5
   2階 小磯良平記念室、金山平三記念室、常設展示室6
   ※ 常設展示室6では前期は工事中のため閉室、後期に小企画「頴川コレクション・梅舒適コレクション受贈記念展」を開催

観覧料:一般500円/大学生400円/高校生以下無料/70歳以上250円/障がいのある方(一般)100円/障がいのある方(大学生)100円

主催:兵庫県立美術館

協賛:サンシティタワー神戸(株式会社ハーフ・センチュリー・モア)
公益財団法人伊藤文化財団

 

開催趣旨

兵庫県立美術館では、作品の充実と、それらを積極的に紹介し変化ある常設展示室の演出を心がけるために、2019(令和元)年度より、1年を2回に分けて、それぞれ展示のテーマを設け、横断的にコレクションを紹介しています。
2021(令和3)年第Ⅰ期では、特集「同級生・同窓生」において、いわゆる官展や団体展に出品された作品を、それぞれの展覧会ごとにまとめて展示します。
また会期後半の小企画では、2019(令和元)年に兵庫県が受贈した重要文化財・重要美術品を含む旧・頴川美術館のコレクションと篆刻家・梅舒適(1916~2008)が収集した中国近代書画・篆刻を核としたコレクションをお披露目する記念展を開催します。

 

展示概要と見どころ

■ 特集「同級生・同窓生」[常設展示室1~3]
当館所蔵品のうち、いわゆる官展や団体展に出品された作品を、それぞれの展覧会ごとにまとめて展示します。
【出品作家】新井完、古家新、津高和一、斎藤義重など29作家を予定
【出品点数】前期:52点、後期:53点を予定(前期後期で展示替えあり)

プロローグ 同窓生-美校を首席で卒業が誇り
当館で記念室を設け、その画業を通年にわたり顕彰する金山平三と小磯良平は、それぞれ東京美術学校を首席で卒業したという共通点を持ちます。ここでは彼らの美校生時代の作品を展示し、また同校にわずか数年間だけ設けられた「臨時写真科」の卒業生である中山岩太の学生時代の写真作品もあわせて紹介します。

第1章 同級生・同窓生-同じ釜の飯を食う
戦前から戦後にかけての日本の美術界では、当時の文部省などが中心に開催した公募展「文展」「帝展」など、いわゆる官展が大きな影響を与えてきました。一方でそうした動きから距離を置き、研鑽を積む「二科会」や「独立美術協会」、「行動美術協会」といった在野の団体がそれぞれ展覧会を開き、その実力を世に問うてきました。
ここでは戦前から戦後にわたって、そうした展覧会の同じ回に出品された作品をあわせて展示します。

斎藤与里《春》1918(大正7)年 第12回文展 兵庫県立美術館蔵

第2章 同級生-スター、誕生 !?
前章で紹介したように、それぞれの美術団体の出身であることが日本の美術界では大きな意味を持っていました。しかし官展や在野団体の区別なくすぐれた作品を結集したいという人々の思いは、1940(昭和15)年開催の「紀元二千六百年奉祝美術展覧会」をはじめとして実現し、それらの意向は戦後にもさまざまな形で実施されました。
ここではそれらのうちいくつかの同じ展覧会に出品された当館蔵品を紹介します。

白髪一雄《天満星美髯公》1960(昭和35)年 第4回現代日本美術展 兵庫県立美術館蔵

■常設展示室4 近現代の版画ーエルンスト、ミロ
当館の所蔵品の大多数を占める版画の中から、シュルレアリスムの巨匠マックス・エルンストとジョアン・ミロの版画作品を中心に展示します。
※ 前期後期で展示替えあり。

三島喜美代《Column-1》1983-84(昭和58-59)年 兵庫県立美術館蔵(山村コレクション)

■ 常設展示室5 近現代の彫刻
当館の所蔵品の核ともなる内外の作家による彫刻・立体作品を紹介します。

■ 小磯良平記念室
清楚な女性像で名高い小磯良平の代表作を中心に展示します。

■ 金山平三記念室
日本各地の風景を印象深く描いてきた金山平三の珠玉の作品から、水辺の風景に焦点を当てて中心に紹介します。

金山平三《洞爺湖》1939(昭和14)年 兵庫県立美術館蔵

 

関連イベント

学芸員によるレクチャー、ミュージアム・ボランティアによるレクチャー、こどものイベントなど予定しております。詳細が決まり次第、当館Webサイトにてお知らせします。

 

 

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