年間を通じて「広島/ヒロシマ」を展開
コレクション展2025-Iでは、広島市現代美術館コレクションの特質に親しんでもらうためにいくつかのキーワードとともに作品を紹介しています。
展示を大きく二部構成に分けて展開し、第1室と第2室を「ハイライト」、第3室と第4室を「広島/ヒロシマ」として、収蔵作品がもつ意味や歴史とそこから生まれるひろがりをご覧いただきます。


ハイライト
〇広島のまちとアーティスト
美術作品は美術館のなかにあるばかりではなく、まちのなかにも多く見られます。たとえば平和大通りの緑地帯に立つ柳原義達《ラ・パンセ》。この作品はまちの復興と市民の憩いを願って、1953年に広島で戦後はじめて設置された野外彫刻と言われています。このセクションでは、それ以降広島のまちに美術をとおして関わったアーティストを紹介します。
〇生命礼賛
「手のひらを太陽に」という歌があります。「ぼくらはみんな生きている」という歌詞から始まるこの歌では、ミミズ、オケラ、アメンボ、トンボ、カエル、ミツバチ、スズメ、イナゴ、カゲロウが「ぼくら」の「友だち」としてあげられています。このセクションでは、生きもの(生命)の枠をそれら虫や動物からさらに広げつつ、作品を紹介します。
出品作家(※展示予定順)
芥川永、入野忠芳、奥村靫正、イサム・ノグチ、鈴木たかし、マグダレーナ・アバカノヴィッチ、靉嘔、利根山光人、鏑木昌弥、野田裕示、駒井哲郎、浜口陽三、池田龍雄、中原浩大、金田実生、甲斐雅之、工藤哲巳

広島/ヒロシマ
広島は、被爆地としての特質を意識して語られる際、しばしばカタカナで「ヒロシマ」と表記されます。当館の収集方針のひとつに「『ヒロシマ』と現代美術の関連を示す作品」があり、「ヒロシマ」をテーマとした制作委託による収集も行ってきました。このセクションでは、広島/ヒロシマという地域性に関連付けられながら生み出された作品を中心に展示します。
出品作家(※展示予定順)
テレサ・ドラレヴィッチ、吉澤美香、村井正誠、田中敦子、青木野枝、斎藤義重、ナンシー・スペロ、椿昇、方力鈞、朴栖甫、榎倉康二、石内都、加納光於、土谷武、菊畑茂久馬、中村宏、池田龍雄、森山安英、片岡脩
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会期|2025年4月26日㊏—2025年8月24日㊐
開館時間|10:00–17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日|月曜日(ただし5/5、7/21、8/11は開館)、5/7(水)、7/22(火)、8/12(火)
会場|広島市現代美術館 A展示室
観覧料|一般350(250)円、大学生250(150)円、高校生・65歳以上150(100)円、
中学生以下無料
※( )内は30名以上の団体料金
※原爆障害者章、身体障害者手帳ほかをお持ちの方と、その介添者は無料
【ハロー!コレクションデー】
毎月第3日曜日:コレクション展無料
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///関連プログラム///
〇対話しながらみる、いどばた鑑賞会
少人数でおしゃべりしながら作品鑑賞しよう。
日時|毎月第1日曜 10:30–11:30
定員|6名程度(先着順)
※要展覧会チケット
※10:00から受付で整理券配布
〇コレクション展 アートナビ・ツアー
アートナビゲーターによる展示解説。
展示室を回りながら開催中のコレクション展をツアー形式で解説します。
日時|毎週土日祝休 11:00–11:30,14:00–14:30
※要展覧会チケット、申込不要
※第1日曜の午前は「対話しながらみる、いどばた鑑賞会」になります
〇ベビーカー アートナビ・ツアー
子どもと一緒に作品鑑賞。アートナビゲーターがゆったり案内します。
日時|毎週水曜 10:30–11:00
対象|ベビーカーや抱っこ紐を使う1歳半くらいまでの子どもと保護者
定員|3組6名程度
※要展覧会チケット
※事前申込受付は約1か月前より開催日の前日まで
※空きがある場合のみ当日も受け付けます
※12時までの到着でしたら遅れてのご参加も可能ですので、気軽にご相談ください