2024年度第I期アーティストの国際発信支援プログラムで採択された国際展における展示の様子。上段左から、寺内曜子《One is Many Many is One》2024年、釜山ビエンナーレ。AKI INOMATA《Memory of Currency》2018年-ongoing、バンコク・アート・ビエンナーレ。バグース・パンデガ & 今津景《Artificial Green by Nature Green 4.0》2024年、バンコク・アート・ビエンナーレ。下段左から、小野規《Coastal Motifs》2017-2018年、アルル国際写真フェスティバル。石川真生《The Great Ryukyu Photo Scroll Part 10》2023年、釜山ビエンナーレ
2024年12月13日、国立アートリサーチセンター(NCAR)は、日本の現代美術の国際的なアートシーンにおける存在感向上を目指して、日本国外で開催される国際芸術展に日本のアーティストが参加する際の費用の一部を主催団体を通じて支援する「アーティストの国際発信支援プログラム」の2025年度第Ⅰ期の募集を開始した。募集期間は2025年1月31日まで。
同プログラムは、国籍や拠点を問わず、日系、あるいは日本から他国へ帰化したアーティストおよび物故者を含む日本のアーティストが参加する国外開催のビエンナーレ、トリエンナーレ等国際芸術展の主催団体に対し、経費の一部もしくは全額を支援する(アーティストひとりにつき350万円、複数の日本のアーティストが参加する場合は国際芸術展ひとつにつき700万円を支援上限額とする)。申請資格は、日本のアーティストが参加し、国外で開催される国際芸術展の主催者で、独立した事務局体制と会計組織を有し、かつNCARが作成したガイドライン(英語のみ)記載事項を遵守できる団体。
2025年度第Ⅰ期は、日本のアーティストが参加し、国外で2025年6月以降に開幕し、2026年5月末までに終了する国際芸術展かつ、国際発信力が高いと認められるものが支援対象となる。審査結果は、2025年3月31日(月)までに通知される。
また、2024年度第Ⅱ期は、外部専門家を含む選考委員会の審査を経て、ふたつの国際展を支援対象として採択したことを発表した。NCARでは今後、展覧会のレポートや参加アーティストのインタビュー動画を順次公開予定。採択された国際展と参加アーティストは以下の通り。
ハワイ・トリエンナーレ2025
2025年2月15日-5月4日
志賀理江子、サンシア・ミアラ・シバ・ナッシュ(Sancia Miala Shiba Nash)、ミヤギフトシ
https://hawaiicontemporary.org/
アジアトリエンナーレ・マンチェスター2025
2025年11月1日-11月30日(予定)
伊藤比呂美、江刺作恵、森朋子、カセキユウコ、西鹿乃子、笹岡由梨子
https://www.atm.mmu.ac.uk/(アジアトリエンナーレ・マンチェスター2021ウェブサイト)
国立アートリサーチセンター:https://ncar.artmuseums.go.jp/
応募詳細・申請(英語ページのみ):https://www.surveymonkey.com/r/NCAR2025-1