国立アートリサーチセンターが「アーティストの国際発信支援プログラム」の第Ⅱ期を募集


2023年度「アーティストの国際発信支援プログラム」プレ事業で採択された国際展での展示の様子 上段左より)dj sniff(水田拓郎)《Transformer》2023年*、ジャックリーン・キヨミ・ゴーク《Not Exactly (Whatever the New Key Is)》2017–ongoing*、円奴《シドニー・パレード》2024年 中段)赤瀬川源平《Untitled》1987-2006年* 下段左より)ダムタイプ《S/N》1994年、風間サチコ《The 2nd Sun Island》2023年、伊藤高志《Spacy》1981年* *写真:台北市立美術館提供

 

2024年6月14日、国立アートリサーチセンター(NCAR)は、日本の現代美術の国際的なアートシーンにおける存在感向上を目指して、日本国外で開催される国際芸術展に日本のアーティストが参加する際の費用の一部を主催団体を通じて支援する「アーティストの国際発信支援プログラム」の第Ⅱ期の募集を開始した。

同プログラムは、国籍や拠点を問わず、日系、あるいは日本から他国へ帰化したアーティストおよび物故者を含む日本のアーティストが参加する国外開催のビエンナーレ、トリエンナーレ等国際芸術展の主催団体に対し、経費の一部もしくは全額を支援する(アーティストひとりにつき350万円、複数の日本のアーティストが参加する場合は国際芸術展ひとつにつき700万円を支援上限額とする)。申請資格は、日本のアーティストが参加し、国外で開催される国際芸術展の主催者で、独立した事務局体制と会計組織を有し、かつNCARが作成したガイドライン(英語のみ)記載事項を遵守できる団体。

2024年度第Ⅱ期は、日本のアーティストが参加し、国外で2024年12月以降に開幕し、2025年11月末までに終了する国際芸術展かつ、国際発信力が高いと認められるものが支援対象となる。募集期間は、2024年6月14日(金)から7月31日(水)まで。審査結果は、2024年9月30日(日)までに通知される。

また、第Ⅰ期は、外部専門家を含む選考委員会の審査を経て、4つの国際展を支援対象として採択したことを発表した。今後、展覧会のレポートや参加アーティストのインタビュー動画を順次公開予定。国際展と参加アーティストは以下の通り。

 

アルル国際写真フェスティバル 2024
2024年7月1日-9月29日
新井卓、岩根愛、小野規、小原一真、菅野純、笹岡啓子、志賀理江子、鈴木麻弓、藤井光
https://www.rencontres-arles.com/

2024釜山ビエンナーレ
2024年8月17日-10月20日
石川真生、寺内曜子、ミヤギフトシ(2024年6月28日追記)
http://www.busanbiennale.org/BBOCen/

バンコク・アート・ビエンナーレ 2024
2024年10月24日-2025年2月25日
AKI INOMATA、今津景、山下麻衣+小林直人
https://bkkartbiennale.com/

第11回アジア・パシフィック・トリエンナーレ
2024年11月30日-2025年4月27日
石垣克子、呉夏枝、千葉正也、潘逸舟(2024年8月7日追記)
https://www.qagoma.qld.gov.au/exhibition/the-11th-asia-pacific-triennial-of-contemporary-art-apt11/

 

国立アートリサーチセンターhttps://ncar.artmuseums.go.jp/
応募詳細・申請(英語ページのみ)https://www.surveymonkey.com/r/NCAR2024_2※既に終了

 

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