国立アートリサーチセンターが「アーティストの国際発信支援プログラム」を新設


2023年度、「アーティストの国際発信支援プログラム」プレ事業で採択された国際展での展示の様子
右上)河口龍夫《COSMOSシリーズ》1974-75年 左下より)牧野貴《anti-cosmos》2022年、木戸龍介《Inner Light》2023年(制作風景)、笹岡由梨子《Gyro Series》2023年

 

2023年12月15日、国立アートリサーチセンター(NCAR)は、日本の現代美術の国際的なアートシーンにおける存在感向上を目指して、日本国外で開催される国際芸術展に日本のアーティストが参加する際の費用の一部を主催団体を通じて支援する「アーティストの国際発信支援プログラム」を新設すると発表した。

同プログラムは、国籍や拠点を問わず、日系、あるいは日本から他国へ帰化したアーティストおよび物故者を含む日本のアーティストが参加する国外開催のビエンナーレ、トリエンナーレ等国際芸術展の主催団体に対し、経費の一部もしくは全額を支援する(アーティストひとりにつき350万円、複数の日本のアーティストが参加する場合は国際芸術展ひとつにつき700万円を支援上限額とする)。申請資格は、日本のアーティストが参加し、国外で開催される国際芸術展の主催者で、独立した事務局体制と会計組織を有し、かつNCARが作成したガイドライン(英語のみ)記載事項を遵守できる団体。

2024年度第Ⅰ期は、日本のアーティストが参加し、国外で2024年6月以降に開幕し、2025年5月末までに終了する国際芸術展かつ、国際発信力が高いと認められるものが支援対象となる。募集期間は、2023年12月15日(金)から2024年1月31日(水)まで。審査結果は、2024年3月31日(日)までに通知される。

 

国立アートリサーチセンター:https://ncar.artmuseums.go.jp/
応募詳細・申請(英語ページのみ):https://jp.surveymonkey.com/r/SM6NJCB

 


アーティストの国際発信支援プログラム」プレ事業(令和5年度)で採択された第14回上海ビエンナーレ会場風景(上海当代芸術博物館)


アーティストの国際発信支援プログラム」プレ事業(令和5年度)で採択された第14回上海ビエンナーレ会場風景(上海当代芸術博物館)

Copyrighted Image