
2017年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth
アレック・ソス 部屋についての部屋
2024年10月10日(木)-2025年1月19日(日)
東京都写真美術館 2階展示室
https://topmuseum.jp/
開館時間:10:00–18:00(木、金は20:00まで ※1/2と1/3を除く)入場は閉館30分前まで
休館日:月(月曜が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12/29–1/1)
展覧会担当:伊藤貴弘(東京都写真美術館学芸員)
展覧会URL:https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4820.html
東京都写真美術館では、生まれ育ったアメリカ中西部などを題材とした作品で、世界的に高い評価を受けてきたアレック・ソスのこれまでの作品を「部屋」をテーマに編み直し、ほぼすべての出品作品を屋内で撮影した写真で構成する「アレック・ソス 部屋についての部屋」を開催する。
アレック・ソス(1969年アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス生まれ)は、初期からアメリカ国内を車で旅し、風景や出会った人々を大判カメラで撮影し、写真で物語を紡ぎだすような作品を制作してきた。2004年に国際的な写真家集団「マグナム・フォト」に参加し、2008年より正会員。2008年から出版や教育活動を行なうレーベル「Little Brown Mushroom(LBM)」を主宰し、出版やワークショップに携わるなど、幅広い活動を展開している。これまでに、『Sleeping by the Mississippi』(Steidl、2004)、『Niagara』(Steidl、2006)、『Broken Manual』(Steidl、2010)、『Songbook』(MACK、2015)、『I Know How Furiously Your Heart is Beating』(MACK、2019)、『A Pound of Pictures』(MACK、2022)など、数多くの作品集を出版。主な個展に、「Alec Soth: The Space Between Us」(ジュ・ド・ポーム美術館、パリ、2008)、「L’Espace Entre Nous」(ヴィンタートゥール写真美術館、2008)、「From Here to There: Alec Soth’s America」(ウォーカー・アート・センター、ミネアポリス、2010)、「Gathered Leaves: Photographs by Alec Soth」(メディア・スペース、ロンドン、2015)など。2022年には日本の美術館で初の個展「アレック・ソス Gathered Leaves」(神奈川県立近代美術館 葉山)が開催された。



本展で展示するシリーズのひとつ〈I Know How Furiously Your Heart is Beating〉は、舞踏家・振付家のアンナ・ハルプリン(1920-2021)や、小説家のハニヤ・ヤナギハラ(1974-)など世界各地の人々を訪ね、その人が日々を過ごす部屋の中で、ポートレイトや個人的な持ち物を撮影したもの。ソスは「ポートレイトや風景、静物などを定期的に撮影しているが、最も親しみを感じるのは室内の写真だ」と述べており、本展はこのシリーズをきっかけに企画された。
本展では、初めて出版された〈Sleeping by the Mississippi〉や〈Niagara〉を中心としたカラー作品など初期の代表的なシリーズや、ソスが影響を受けた写真家たちのポートレート、ローカルなコミュニティにおける人々の交流を写したシリーズなど、これまでの作品を網羅的に紹介。併せて、2022年から2024年にかけてアメリカの美術学校を舞台に撮影された最新作〈Advice for Young Artists〉を世界初公開。約60点の写真を6つのセクションに分け構成し、30年に及ぶソスの表現活動に迫る。


関連イベント
アレック・ソス アーティストトーク
2024年10月12日(土)14:00–16:00
会場:東京都写真美術館1階ホール
定員:190名(整理番号順入場/自由席/逐次通訳付)
参加費:無料
※当日10:00より1階総合受付にて整理券(1名につき1枚)配布
担当学芸員によるギャラリートーク
2024年10月18日(金)14:00–
当日有効の本展チケット、展覧会無料対象者は各種証明書等を持参のうえ2階展示室入口集合
担当学芸員によるギャラリートーク(手話通訳付)
2024年12月6日(金)14:00–、2025年1月10日(金)14:00–
当日有効の本展チケット、展覧会無料対象者は各種証明書等を持参のうえ2階展示室入口集合