アレック・ソス Gathered Leaves @ 神奈川県立近代美術館葉山

アレック・ソス《チャールズ、ミネソタ州ヴァーサ》〈Sleeping by the Mississippi〉より　2002年
©Alec Soth, courtesy LOOCK Galerie, Berlin

アレック・ソス　Gathered Leaves
2022年6月25日（土）– 10月10日（月・祝）
神奈川県立近代美術館葉山
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/
開館時間：9:30-17:00（入館は閉館30分前まで）
休館日：月（ただし7/18、9/19、10/10を除く）
企画担当：三本松倫代（神奈川県立近代美術館主任学芸員）
展覧会URL：http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2022-alec-soth
※感染防止対策として、入場制限を行なう場合あり。

神奈川県立近代美術館葉山では、アメリカ写真におけるドキュメンタリー・スタイルの伝統を継承しながらも独自の詩的な静謐さを湛えた写真作品で国際的に知られる写真家、アレック・ソスの個展『アレック・ソス　Gathered Leaves』を開催する。

アレック・ソス（1969年アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス生まれ）は、ミネソタ州ミネアポリスを拠点にロードトリップを重ね、都会から離れた郊外や田舎のコミュニティの人々や風景を大判カメラで撮影し、写真集や展覧会で作品を発表している。 2004年に国際写真家集団マグナム・フォトへ参加、2008年より正会員。そのほか、レーベル「Little Brown Mushroom（LBM）」を主宰し、出版やワークショップに携わるなど、幅広い活動を展開している。2004年には、現代のアメリカ社会における孤独を捉えたポートレイトが印象的な〈Sleeping by the Mississippi〉シリーズを写真集（Steidl）として発表するのみならず、ホイットニー・ビエンナーレ2004、第26回サンパウロ・ビエンナーレ（2004）で発表。これまでに25冊以上の写真集を刊行、『The Space Between Us』（ジュ・ド・ポーム美術館、パリ、2008）、『L’Espace Entre Nous』（ヴィンタートゥール写真美術館、2008）、『From Here to There. Alec Soth’s America』（ウォーカー・アート・センター、ミネアポリス、2010）といった個展をはじめ、数多くの展覧会で作品を発表している。

アレック・ソス《ふたつのタオル》〈NIAGARA〉より　2002年ローク・ガレリー蔵 ©Alec Soth, courtesy LOOCK Galerie, Berlin

アレック・ソス《2008_08zl0047》〈Broken Manual〉より　2008年 ©Alec Soth, courtesy LOOCK Galerie, Berlin

アレック・ソス《ビル、オハイオ州サンダスキー》〈Songbook〉より　2012年 ©Alec Soth, courtesy LOOCK Galerie, Berlin

アレック・ソスは2015年から2017年にかけて、これまでにアメリカを題材に取り組んできた代表作〈Sleeping by the Mississippi〉〈NIAGARA〉〈Broken Manual〉〈Songbook〉をまとめた内容で、ロンドンのサイエンス・ミュージアム内展示室「メディア・スペース」（2015-2016）、ブラッドフォードの国立科学メディア博物館（2016）、ヘルシンキのフィンランド写真美術館（2016）、アントワープ写真美術館（2017）、ハンブルクのダイヒトールハーレン（2017-2018）を巡回する展覧会『Gathered Leaves』を開催した。

日本の美術館における初個展となる本展は、ウォルト・ホイットマン（1819-1892）の詩集『草の葉』（初版1855年）の一節からタイトルを採った同巡回展と同じタイトルの下、上述した４つのシリーズに、2022年初頭に写真集としてまとめたばかりの最新シリーズ〈A Pound of Pictures〉を加えた５つのシリーズから約80点を葉山館の展示空間に合わせて構成した独自の展示内容となる。