Takuya Yamashita Oil which disperses in rain feat. for YOKOHAMA (2013) Courtesy of TALION GALLERY
山下拓也「TALIONの子|TALION’s Child」
2014年6月28日(土)-7月26日(日)
TALION GALLERY
http://taliongallery.com/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※オープニングレセプション:6月28日(土)18:00-20:00
TALION GALLERYでは、極彩色やキャッチーなモチーフを扱った立体作品やインスタレーションで知られる山下拓也の個展『TALIONの子|TALION’s Child』を開催する。
山下拓也は1985年三重県生まれ。展示空間の物理的条件などを観察した上で、自身のアイディアやその場に何の脈絡も持たない存在(例えば、かつて存在したサッカーチームのマスコットや過去のオリンピックのマスコット)を具現化する実践で知られる。山下はその行為を、魔法陣を描き、そこから幻獣を出現させる魔法使いのイメージに重ねる。学生時代より積極的に発表を続け、飛び出す絵本から拡大コピーされた恐竜をギャラリー入り口の扉に設置した「幅10cmのT.REX」(2008)にも、既に現在の実践へと繋がる要素が見てとれる。
昨年はあいちトリエンナーレ2013の長者町会場、松本町会場で作品を発表、GEISAI #13にて和多利浩一賞、京都市立芸術大学作品展にて大学院市長賞を受賞。東京、名古屋、京都でも個展を開催するなど、精力的な活動が続いている。
Takuya Yamashita LOCAL HERO (future of the mascot TOBIMARU of the Yokohama Flugels which no longer exists) (2012) Courtesy of TALION GALLERY
本展では、雅楽の演目の登場人物である蘭陵王をギャラリー壁面に召還する。蘭陵王とは中国・北斉の皇族、高長恭の王号であり、美貌を持つ優れた武将でありながら悲劇的な最期を遂げた高を題材とした作品が、雅楽や小説、テレビドラマなどさまざまな形で制作されている。山下もまた昨年のあいちトリエンナーレ2013の長者町会場にて、壁面に打ち付けた金槌に蘭陵王の面を着けたダウンジャケットを吊るした「く?鎚? D〆の蘭陵王??」を発表している。
なお、TALION GALLERYは本展をもって移転し、今年9月に目白に新しく開廊する予定のため、本展は台東区谷中の空間での最後の展覧会となる。
関連イベント
ギャラリートーク
和多利浩一(ワタリウム美術館キュレイター)
副田一穂(愛知県美術館学芸員)
山下拓也(アーティスト)
2014年7月12日(土)19:00-21:00
定員:35名(要予約)
参加費:1000円
予約方法はコチラを参照。