長島有里枝「縫うこと、着ること、語ること。」@ デザイン・クリエイティブセンター神戸 ギャラリーC


© Yurie Nagashima

KIITOアーティスト・イン・レジデンス2015-2016成果発表展
長島有里枝「縫うこと、着ること、語ること。」
2016年6月17日(金)-7月24日(日)
デザイン・クリエイティブセンター神戸 ギャラリーC
開場時間:11:00-19:00
休場日:月(ただし、7/18は開場)、7/19

デザイン・クリエイティブセンター神戸[KIITO]では、昨年10月以降、約半年間の滞在制作の成果を発表する展覧会として、長島有里枝「縫うこと、着ること、語ること。」を開催する。

長島有里枝は1973年東京都生まれ。93年、武蔵野美術大学在学中に家族をテーマとした写真作品でTokyo Urbanart#2でパルコ賞を受賞。文化庁新進芸術家在外研修員として、渡米し、カリフォルニア芸術大学で修士課程を修了。帰国後の2001年に写真集『PASTIME PARADISE』(マドラ出版、2000年)で第26回木村伊兵衛写真賞を受賞する。その後も一貫して「家族」を主要なテーマにした作品を発表している。2010年には初のエッセイ集『背中の記憶』(講談社)を出版。同年、写真集『SWISS』を赤々舎から、2014年には『5 comes after 6』をbookshop Mから発表した。2015年、武蔵大学社会学部前期博士課程にてフェミニズムを学ぶ。近年の主な展覧会には、『開館10周年記念展 庭をめぐれば』(ヴァンジ彫刻庭園美術館、2012)、『拡張するファッション』(水戸芸術館現代美術ギャラリー、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、ともに2014)などがある。2016年春には、MAHO KUBOTA GALLERYのこけら落としの展覧会となる個展『家庭について/about home』を開催している。

長島は今回の滞在制作において、MAHO KUBOTA GALLERYで発表した長島自身の母親と共作したテントと緩やかにつながる作品であるタープ(キャンプ用の日よけ)を、神戸在住の長島の私生活のパートナーの母親とともに制作した。長島は、タープの素材となる古着を集めるために、神戸で生活する女性たちに出会い、捨てたいのに捨てられない古着を所有する彼女たちの思いを聞き出し、それらを写真に収めていった。本展では、タープとともに、滞在中に撮影された写真で構成したインスタレーション形式の展示を行なう。

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