No Museum, No Life?—これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会 @ 東京国立近代美術館


トーマス・シュトゥルート「ルーヴル美術館4、パリ 1989」1989年、京都国立近代美術館 ©Thomas Struth

No Museum, No Life?—これからの美術館事典
国立美術館コレクションによる展覧会

2015年6月16日(火)-9月13日(日)
東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/
開館時間:10:00-17:00(金曜は20:00まで)
休館日:月(7/20は開館)、7/21

東京国立近代美術館では、2010年の『陰影礼讃』(国立新美術館)に続く、国立5館による合同展第2弾として、『No Museum, No Life?―これからの美術館事典』を開催する。企画は、桝田倫広(東京国立近代美術館研究員)と新藤淳(国立西洋美術館研究員)。

本企画では、普段、表舞台に出ることのない、美術館と作品の関係性そのものに敢えて焦点を当て、「作品の背後にある、美術館や展覧会の構造や機能に目を向けると美術鑑賞の幅が広がり、これまでよりも展覧会を楽しむ視点が増えること」、「それにより見慣れた作品にさえ新しい側面が見つけられるようになること」を提案する。

東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館が所蔵する紀元前から現代、西洋から東洋という幅広い種類のコレクションから厳選した約170点を、美術館の構造や機能から着想を得たA(Architecture/建築)からZ(Zero/ゼロ)までの36個のキーワードに基づいて構成。例えば、B(Beholder/観者)と京都国立近代美術館所蔵のトーマス・シュトゥルートの「ルーヴル美術館4、パリ 1989」(1989)を結びつけて考える、O(Original/オリジナル)と国立国際美術館所蔵のアンディ・ウォーホルの「4フィートの花」(1964)、京都国立近代美術館所蔵のマルセル・デュシャンの「泉」(1917/64)を結びつけて考えるといった視点が展覧会チラシにも示唆されている。

会期中には7月31日から8月2日の3日間に「MOMATサマーフェス(仮)」を予定。野外上映会、シンポジウム、飲食など複数のイベントが実施される。なお、ギャラリー4では『「事物」——1970年代の日本の写真と美術を考えるキーワード』を5月26日より開催。


マルセル・デュシャン「泉」1917年(1964年、シュヴァルツ版 ed. 6/8)、京都国立近代美術館 ©Succession Marcel Duchamp / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2015 E1582

関連イベント
ギャラリートーク
桝田倫広、新藤淳
2015年6月26日(金)18:00-19:30
2015年7月11日(土)14:00-15:30
2015年8月28日(金)18:00-19:30
会場:東京国立近代美術館 1階企画展ギャラリー
※申込不要、要観覧券

MOMATサマーフェス(仮)
2015年7月31日(金)-8月2日(日)
野外上映会、シンポジウム、飲食などを予定
※詳細は公式ウェブサイトに掲載


オーギュスト・ロダン「考える人」1880年、国立西洋美術館 松方コレクション Photo:上野則宏

そのほかの関連イベントは美術館公式ウェブサイトを参照。

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