小林正人「名もなき馬」2014年. copyright the artist, courtesy ShugoArts
小林正人『名もなき馬』
2014年5月10日(土)-6月28日(土)
シュウゴアーツ
http://shugoarts.com/
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※オープニングパーティ:5月10日(土)18:00-20:00
1980年代より絵画の可能性を真摯に探求し続ける小林正人の個展『名もなき馬』がシュウゴアーツで開催される。同ギャラリーでは約2年ぶりの個展。
小林正人は1957年東京都生まれ。現在は広島と東京を拠点に活動している。84年に東京藝術大学美術学部油画専攻を卒業し、その翌年に鎌倉画廊で初の個展を開催する。96年に「千年紀の終わりにおける美術の非物質化」をテーマとする第23回サンパウロ・ビエンナーレに参加、97年にヤン・フートに招かれ渡欧すると、以降ゲント(ベルギー)を拠点に各地で制作を続けた。その間も『小林正人展』(宮城県美術館、2000)、『A Son of Painting』(ゲント現代美術館、2001)、『STARRY PAINT』(テンスタ・クンストハレ、スウェーデン、2004)などの個展を開催。2006年の帰国後も精力的に発表を続け、2012年にはセゾン現代美術館にて個展『ART TODAY 2012 弁明の絵画と小林正人』を開催、昨年は保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)が企画したαMプロジェクト『絵画、それを愛と呼ぶことにしよう』に杉戸洋との二人展で参加、東京国立近代美術館で開催された企画展『プレイバック・アーティスト・トーク』にも参加している。
小林は86年代より佐谷画廊、2000年にはシュウゴアーツ企画により佐賀町エキジビットスペース、そして、2004年からはシュウゴアーツで作品の発表を続けており、近年は2010年、2012年と『LOVE もっとひどい絵を! 美しい絵 愛を口にする以上』と題した個展を連続して開催している。本展では、描き尽くされたかのように思える古典的なモチーフである「馬」の絵を、女性や星が描かれた絵と同義に捉え、それらの作品と同列に並べ展示し、より自由で開放的な絵画のあり方を提示する。