All Images: LEADER AS GUTTER 2013 Installation (detail) © Luke Fowler & Toshiya Tsunoda Courtesy of Taka Ishii Gallery, Tokyo
ルーク・ファウラー&角田俊也『LEADER AS GUTTER』
2013年9月14日(土)-10月12日(土)
タカ・イシイギャラリー(東京・清澄)
http://www.takaishiigallery.com/
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※オープニング・レセプション:9/14(土)18:00-20:00
現在、ニューヨーク近代美術館で開催中の『Soundings: A Contemporary Score』にも共同制作「Ridges on the Horizontal Plane」を発表しているルーク・ファウラーと角田俊也の二人展がタカ・イシイギャラリーで開催される。
本展で発表される映像を用いたインスタレーションは、横浜トリエンナーレ2008などで発表している「Composition For Flutter Screen」、上述した「Ridges on the Horizontal Plane」に続く最新作で、空間の中央に百数十枚も重ねられたアクリル板に対して、フィルムのイメージが直角に交わりながら投影され、角度によって変化する光の像を描いていく。そのインスタレーションは、視覚、音波と空間の複雑なシステムを観客が経験するように構想されている。
音は空洞で響くが、光は透明な固体の中で反射拡散する。
透明な層の中の光は時間の層と考えられないだろうか。
私たちは物事を時間的にも空間的にも連続して考える。
意識に僅かに残る時間と空間、記憶は様々な時間の層に関連する。
(2013年7月25日 ルーク・ファウラー&角田俊也)
ファウラーは1978年にグラスゴーに生まれ、現在も同地を拠点に活動している。一般的な伝記映画やドキュメンタリー映画の慣習にとらわれない、インタビュー、写真撮影、音響、アーカイブ映像のモンタージュを駆使した映像へのアプローチで知られる。実験的な映像作家を対象とした第1回ジャーマン賞の受賞や、昨年のターナー賞ノミネートをはじめ、ロンドンのICA(2012年)、サーペンタイン・ギャラリー(2008年)、クンストハレ・チューリヒ(2008年)などで個展を開催するなど、評価も高く、発表の場も広がっている。
角田は1964年に神奈川に生まれ、東京藝術大学美術学部美術研究科大学院を修了し、現在は横浜を拠点に活動している。小型マイクやコンタクト・マイクを使用したフィールド・レコーディングによる音波で構成した音響作品は、各国のレーベルより発表されており、同時に、インスタレーション、パフォーマンスといった多岐に渡る活動で知られる。
なお、9月15日には即興/実験音楽CDショップ「Ftarri」にてライブを予定している。
Luke Fowler & Toshiya Tsunoda plays music
Ftarri水道橋店
2013年9月15日(日)20:00-(開場:19:30)
1,500円
http://www.ftarri.com/