FX ハルソノ「声なき声」1993-94年 撮影:権藤真
声なきVoice(こえ)
2014年12月11日(木)-2015年3月24日(火)
福岡アジア美術館 アジアギャラリーA
http://faam.city.fukuoka.lg.jp/
開館時間:10:00-20:00 入室は閉館30分前まで
休館日:水(祝日の場合はその翌日)、12/26-1/1
福岡アジア美術館では、社会生活における伝達、理解のための身近なツールである「声」が、ときに伝わらず、発することさえできないという社会的な対話のもどかしさに着目し、コレクション15点を用いたテーマ展示『声なきVoice(こえ)』を開催する。
本展出品作家でインドネシアを拠点に、社会問題を扱う制作活動で知られるFXハルソノは、自分たち市民の声が、政府まで届かないことへの苛立ちを込め、インドネシア語で民主主義を意味する「DEMOKRASI」を一文字ずつ指文字で表現した「声なき声」(1993-94)を発表する。本展と同名のタイトルを持つこの作品は、最後の「I」を示す指が縄で縛られ、政府に抑圧される言論の自由を強調している。本展では、このような静謐な叫びを真摯に受け止め、それを対話へと繋げていく可能性を探っていく。