「デートマシーン」第一回キャノンアートラボでの展示風景 1991年/2013年 再制作予定
中原浩大展 自己模倣
2013年9月27日(金)-11月4日(月、祝)
岡山県立美術館
http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kenbi/index.html
開館時間:9:00-17:00(9/27、10/25は19時まで)入館は閉館30分前まで
休館日:9/30、10/7、15、21、28
岡山県立美術館では、近年、共同研究の成果や幾度かのギャラリー展示でその活動の断片が紹介されてきた中原浩大の活動の全貌を紹介する大規模な個展を開催する。
中原は1961年倉敷生まれ。1980年代からさまざまな素材やメディアを駆使した作品で美術という概念を問いただし、同世代の美術家たちとの発表の場を自ら設け、独創的なフォルムの彫刻を発表し、高い評価を得る。90年代には、レゴ・ブロックやプラモデル、フィギュアなどの既成の素材や玩具を用いて彫刻というメディアそのものを問う作品を制作、発表していく。95年以降は阪神淡路大震災で被災した自動のために考案されたkamepao projectへの参加や京都の宇治川河畔にて燕の生態を詳細に記録した作品、京都市立芸術大と宇宙開発事業団NASDAとの共同研究などといった活動を展開する。
中原は2010年夏に作品倉庫が火災に遭い、それまでの作品の多くを焼失するという惨事を経験した後、この出来事を受けとめて作品を「回復」させるために、ある作品は当時の玩具をあらためて収集し、また焼けてしまった作品に処置を施し保存を試みる。
本展では、当時の「模倣」でありながら、現在の作家の視点における新作とも言える「新作」と「再制作」という概念が共存した作品を発表する。そのほか、80,90年代当時の評価や言説のみが流布する今日において、これまでにほとんど展示機会のなかった作品や95年以降に制作されながら、そのまま放置されたり、半ばで宙吊りになっていたりする未発表の作品群も発表される。
「LEGO Worm」1990年/2013年 再制作予定
関連イベント
対談:関口敦仁(美術家)×中原浩大
2013年10月12日(土)14:00-15:30
会場:同美術館地下1階講義室
定員:70名(先着順)
美術館講座「中原浩大をしる:過去の展覧会や雑誌記事から」
講師:髙嶋雄一郎(岡山県立美術館学芸員)
2013年10月19日(土)14:00-15:30
会場:同美術館地下1階講義室
定員:70名(先着順)
美術の夕べ「中原浩大をみる:学芸員によるギャラリートーク」
講師:髙嶋雄一郎
2013年10月25日(金)18:00-19:00
会場:同美術館地下展示室 ※要観覧券
「中原浩大をふりかえる : 中原浩大×髙嶋雄一郎」
2013年11月4日(月、祝)14:00-15:30
会場:同美術館地下1階講義室
定員:70名(先着順)
公開修復「中原浩大の作品を修復する」
大原秀之(吉備国際大学文化財保存修復学研究科教授)、同科学生ほか
2013年10月19日(土)、26日(土)終日 ※適宜休憩あり
会場:同美術館内 ※要観覧券
ワークショップ「blue print」
講師:中原浩大
2013年10月13日(日)14:00-16:00
会場:同美術館地下1階研修室
定員:50名(先着順)※順次体験可
参加費:100円
対象年齢:特になし(未就学児は保護者同伴)