Seiko Mikami Project v.1「三上晴子と80年代」@ parabolica-bis


個展”Bad Art for Bad People 都市の断面図”/板倉アトランティックビル地下1F”(東京)/1986 撮影:ハナブサ・リュウ © Lyu Hanabusa

Seiko Mikami Project v.1「三上晴子と80年代」
2015年10月2日(金)-10月26日(月)
-11月1日(日)※会期延長(最終日は17:00まで)
parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
http://www.yaso-peyotl.com/
開廊時間:13:00-20:00(土日祝は、12:00-19:99)
会期中無休(10/21、10/23は資料室のみ閉廊)

今年1月に53歳の若さで逝去した三上晴子が頭角を現した80年代の活動に焦点をあてた企画『Seiko Mikami Project v.1「三上晴子と80年代」』が、東京・台東区のparabolica-bis[パラボリカ・ビス]で開催される。企画・キュレーションは今野裕一と四方幸子。

三上晴子は1961年静岡県生まれ。80年代に情報社会と身体をテーマとした大規模なインスタレーションで注目される。92年に渡米してコンピュータ科学を学ぶと、95年からは知覚によるインターフェイスを中心としたインタラクティヴな作品の制作をはじめ、代表作として知られる「グラヴィセルズ」や「欲望のコード」など、国内外の美術館、メディア・アート・フェスティバルで作品を発表していた。

本展では、「Iron Plant」(1984−1985)、「Dead Micky」(1987)、「Bio Chips」(1988-1991)、「Information Weapon」(1990)といった80年代に制作された作品の展示はもちろん、年表、関係者からのコメント、記録映像の資料展示を行なう。さらに、会期中には複数のトークイベントなどを実施。メディア・アーティストとしての地位を確立する以前、アーティスト三上晴子が形成された基盤である80年代に着目するとともに、今後のアーカイブ構築を見据えた試みとなる。各イベント詳細は公式ウェブサイトを参照。

なお、ART iTで連載中の椹木野衣「美術と時評」では、「追悼・三上晴子 — 彼女はメディア・アーティストだったか」と題して、全5回にわたる考察を掲載している。


個展 “Information Weapons 1:Super Clean Room”/トーヨコ地球環境研究所(横浜)/1990 撮影:畠山直哉 ©studio parabolica/Photo: Naoya Hatakeyama

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