青森市所蔵作品展「歴史の構築は無名のものたちの記憶に捧げられる」@ ACAC

青森市所蔵作品展「歴史の構築は無名のものたちの記憶に捧げられる」
2014年2月7日(土)-3月15日(日)
青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)
http://www.acac-aomori.jp/
開館時間:10:00-18:00
会期中無休

青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC)では、ゲストディレクターに藤井光を迎え、青森市の所蔵作品や青森に暮らす人々が所有する映像などを使用した展覧会『歴史の構築は無名のものたちの記憶に捧げられる』を開催する。企画担当は服部浩之(青森公立大学 国際芸術センター青森学芸員)。

青森公立大学国際芸術センター青森では、所蔵作品や民族資料をアーティストの視点で提示する試みを実施しており、これまでに呉夏枝(お・はじ)、中崎透が招聘され、今回で三度目の開催となる。

藤井光は1976年東京都生まれ。パリ第8大学美学・芸術第三博士課程DEAを経て、2005年に帰国すると、社会的、政治的事象を扱う活動を続けている。主に映像メディアを中心とした作品/プロジェクトを発表しており、近年では「プロジェクト FUKUSHIMA!」(2012)や映画作品『ASAHIZA 人間は、どこへ行く』を手掛けており、東京都庭園美術館の「TTM: IGNITION BOX」では、観客が同建築をヘッドフォンを使用しながら歩いて体感する作品「饗宴のあと アフター・ザ・シンポジウム」を発表している。

本展では、青森市が所蔵する日本の近代化の歴史を語るさまざまな作品や記録資料、そして、青森に暮らす人々が8mmフィルムにより撮影した過去の青森の様子を物語る映像などを、映画用セットのような5つのステージを使って公開する。

ある時、その博物館は消去されました。
そこには、無名のものたちの記憶が保管されていたからです。
名のあるものたちは、それが気に入りませんでした。
未来は過去を引用してはならないと言うのです。
私たちこそが歴史だと言うのです。
無名のものたちの記憶は、運び去られ、否定されてしまいます。
私は追放された博物館をつくりなおすのです。
(本展プレスリリースより)

なお、同時期には「ヴィジョン・オブ・アオモリ」では、「vol.11 澤田サンダー echo」、「vol.12 蒔苗正樹展 Polylogue」を開催。初日の2月7日には、藤井を含む3人のオープニングトークを予定している。

関連イベント
オープニングトーク
藤井光、澤田サンダー、蒔苗正樹
2014年2月7日(土)14:30-16:00
会場:国際芸術センター青森 ラウンジ

ヴィジョン・オブ・アオモリ vol.12『澤田サンダー echo』
2014年2月7日(土)-3月15日(日)
青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)AVルーム

ヴィジョン・オブ・アオモリ vol.12『蒔苗正樹展 Polylogue』
2014年2月7日(土)-3月15日(日)
青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)ギャラリーB

Copyrighted Image