「実践のパラドクス1(ときには何にもならないこともする)」1997年. Photo: Enrique Huerta
フランシス・アリス 第I期 MEXICO SURVEY メキシコ編
2013年4月6日(土)-6月9日(日)
東京都現代美術館
http://www.mot-art-museum.jp/
開館時間:10:00-18:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日 ただし4/29、5/6は開館(4/30、5/7は休館)
東京都現代美術館では、国際展の常連アーティストのひとりであり、近年ロンドンのテート・モダンやニューヨーク近代美術館で回顧展も開催したフランシス・アリスの個展を開催する。なお、同展は展示替えを挟んで9月まで二期にわたって、初期作品から新作までアリス作品の全貌を紹介する。
アリスは1959年にベルギーのアントワープに生まれる。ヴェネツィアで建築を学んだ後、1986年にメキシコに渡る。当初は建築家として活動するも、90年前後よりアーティストとして作品の制作を始める。一見すると無謀で滑稽なものに映るかもしれない彼自身の単純な行為や多数の参加者をともなった大規模なプロジェクトは、映像や写真、絵画やドローイングなど多彩な形式で発表され、社会に潜在しているものを浮かび上がらせる。これまでも昨年のドクメンタ13をはじめ、サンパウロやイスタンブール、ヴェネツィア・ビエンナーレなど多数の国際展に参加し、近年もテート・モダン、Wiels(ベルギー)、ニューヨーク近代美術館で巡回回顧展を開催した。
6月9日まで行なわれる第一期は、氷の塊をそれが溶けるまで街中を押して歩いた「実践のパラドクス1(ときには何にもならないこともする)」(1997)や、砂塵を巻き上げる竜巻の中へと向かっていく「トルネード」(2000-2010)など、主にメキシコで制作した作品を中心とした構成となる。
会期中には講演会などが予定されており、詳細は決定次第同美術館ウェブサイトに掲載される。なお、第一期の観覧済みチケット持参で第二期観覧料が半額以下になる。
フランシス・アリス 第II期 GIBRALTAR FOCUS ジブラルタル海峡編
2013年6月29日(土)-9月8日(日)