スティーブン・グリア・ローズ『The Twelf Hobby: Lober xxbbyj, Religious Freedom Sex Magick』
2015年5月31日（日）-6月21日（日）
MISAKO & ROSEN
http://www.misakoandrosen.com/
開廊時間：12:00-19:00（日曜は17時まで）
休廊日：月、祝
MISAKO & ROSENでは、ベルリンを拠点に活動するスティーブン・グリア・ローズの３度目となる個展を開催する。
スティーブン・グリア・ローズは1977年テキサス州ヒューストン生まれ。歴史的・文化的な素材を融合させた物語を、多彩なメディアで構築した空間で展開するマルチメディア・インスタレーションで知られる。2005年にアート・センター・カッレジ・オブ・デザイン（パサデナ）を修了。これまでにパレ・ド・トーキョーや、サンフランシスコのCCAワット・インスティチュート現代美術館、ボルドー現代美術館のグループ展に参加。2010年にはロサンゼルスのハマー美術館（Hammer Projects）、2012年にはチューリッヒのミグロ美術館（2012）で個展を開催している。今年も既にロサンゼルスのシャトーのグループ展、ロンドンのヴィルマ・ゴールドの個展で作品を発表している。
MISAKO & ROSENでの前回（2012年）の個展では、ハンブルグの富裕なユダヤ人銀行一族に生まれ、「ムネモシュネ・アトラス」などで知られる美術史家アビ・モーリッツ・ヴァールブルクを題材とした物語を、絵画と映像インスタレーションで発表した。本展では、アメリカ合衆国オクラホマ州に本社を置く雑貨チェーン「ホビー・ロビー[Hobby Lobby]」を題材に、さまざまなメディアを用いたインスタレーションを発表する。同社は福音派キリスト教を信仰する家族が所有しており、バラク・オバマ大統領が成立した医療保険制度改革（通称オバマケア）による同社従業員に対する医療保険の適用対象から避妊薬や避妊器具を除外するよう訴訟を起こし、連邦最高裁判所で「宗教的自由回復法」を根拠に勝訴している。一方で、同法は「宗教の自由」を盾に同性愛への差別を助長するなど、そのほかの自由や権利を侵害しうるとして批判や抗議も数多い。
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