群馬 ハラ ミュージアム アーク
伊香保も夏らしい暑さが続くようになりました。
館内で涼むのにおすすめの場所の一つが、特別展示室「觀海庵」へ通じるこの回廊です。
赤城の山々が見えて景色もよく、高原の心地よい風が吹き込みます。
さて、「觀海庵」では動物をテーマにした展覧会を開催中。
墨で描かれた動物画を中心に紹介しています。
狩野永徳筆「虎図」 桃山時代 (四幅のうちの部分)
虎の視線の先には小鳥がいます。威嚇しているはずなのですが・・・
口元がゆるんでいるようにも見えます。
林 登科筆「藻魚図」 清時代 (双幅のうちの部分)
↑ こちらはありえない体勢。
↓ そしてユーモラスな表情。
このほかに馬や小鳥などもいます。動物たちのいろいろな表情をみつけてお楽しみください。
また、動物のたちの影になっていますが、
円山応挙の「淀川両岸図巻 下図」 (一巻、江戸時代)も展示しています。
京都・伏見を出発した舟が大阪・天満橋辺りに到着するまでを描いた、17メートルにおよぶ長大な絵巻の下図です。
舟から両岸の風景を見て描いたと思われる構図で、右岸と左岸を上下に逆転させて描いています。
舟に乗って川をくだる、涼やかな気分で鑑賞してみてください。