「あいちトリエンナーレ2019」参加前後の自分自身との往復書簡。この想定で始まった今回、しかし時を超えた手紙は書かれなかった。締めくくりとなる今回は、田中が当初考えていたこと、いま考えていることを率直に綴る。
田中功起
連載 田中功起 質問する 17-5:再び2019年9月9日のあなたへ
「あいちトリエンナーレ2019」参加前後の自分自身との往復書簡。前回の手紙に続き、芸術祭の一部展示中止をめぐり発足した「ReFreedom_Aichi」の記者会見直前、渦中にいる(または今も続く渦中の前半を生きる)田中功起への手紙。
連載 田中功起 質問する 17-4:2019年9月9日のあなたへ
「あいちトリエンナーレ2019」参加前後の自分自身との往復書簡。今回は、「表現の不自由展・その後」をめぐって閉鎖された展示全ての再開を目指す「ReFreedom_Aichi」が記者会見を開く直前、2019年初秋を生きる田中功起への手紙となる。
連載 田中功起 質問する 17-3:2025年4月1日のあなたへ
「あいちトリエンナーレ2019」参加前後の自分自身との往復書簡。以前その一通目を「それは、未来の誰かへの手紙でもあり得る」と紹介したが、今回、田中は新型コロナ禍のなか、実際に未来にあてた手紙を書くことを選んだ。

連載 田中功起 質問する 17-2:2019年8月19日のあなたへ
「あいちトリエンナーレ2019」参加前後の自分自身を相手に始まった、今回の往復書簡。最初の手紙となった現在の田中からの語りかけに対し、過去からの返信は届いたのか? 今回は田中が「展示の再設定」を決断する前後の日々が舞台。
連載 田中功起 質問する 17-1:2019年7月30日のあなたへ
第17回となる往復書簡は、現在の田中が過去の自分、すなわち「あいちトリエンナーレ2019」参加前後の田中功起とやりとりする。「あのとき」と「いま」とが交わる思考。それは、未来の誰かへの手紙でもあり得る。
連載 田中功起 質問する 16-6 :ハン・トンヒョンさんから3
社会学者のハンとの往復書簡。ハンからの最後の書簡は、社会学とアートの協働について改めて自身の考えを述べつつ、『可傷的な歴史(ロードムービー)』をめぐる作り手の創造性について問う。
連載 田中功起 質問する 16-5 :ハン・トンヒョンさんへ3
社会学者のハンとの往復書簡。田中からの最後の書簡は、アート=感覚、社会学=論理という区分けを超えた連携や、自作「可傷的な歴史(ロードムービー)」をめぐる「理想の記録」としての表現を考える。
田中功起 質問する 16-4:ハン・トンヒョンさんから2
第16回(ゲスト:ハン・トンヒョン)―アーティストは「社会」を必要としている、のか 社会学者のハンさんから、田中さんへの2通目の書簡。「可傷的な歴史(ロードムービー)」をめぐる在日コリアンの友人からのことばも引きつつ、芸術における知識と信頼の関係、またそこでのフィクション性とノンView More >
田中功起 質問する 16-3:ハン・トンヒョンさんへ2
第16回(ゲスト:ハン・トンヒョン)―アーティストは「社会」を必要としている、のか 社会学者のハンさんへ田中さんから2度めの書簡。ハンさんからの問いに応え、知識の共有が経験の共有を補完・代替できるかについて、作品「可傷的な歴史(ロードムービー)」での体験も通して綴ります。