ポータル:アフロアジア
2026年10月16日(金)–11月29日(日)
The 5th Floor(台東区池之端3-3-9花園アレイ 5F)
https://the5thfloor.org/
開館時間:13:00–20:00(最終入場19:30)
休館日:火、水
入場料:500円
企画:岩田智哉(The 5th Floor ディレクター)
The 5th Floorでは、韓国の東豆川を拠点に活動するアーティスト・コレクティブ、AfroAsia Collective(アフロアジア・コレクティヴ)の展覧会「ポータル:アフロアジア」を開催する。
AfroAsia Collectiveは、キュレーターのサン・ア・ムーン(1985年韓国・ソウル生まれ)とアーティスト・映画作家のチェ・ウォンジュン(1979年韓国・ソウル生まれ)によって2021年に設立された、アフリカおよびアジアの移民コミュニティと関わりながら活動するアーティスト・コレクティブ。1955年にインドネシアのバンドンでアジア・アフリカの29カ国が集まり、植民地主義に反対し連帯を掲げたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)の精神を受け継ぎ、東豆川の「Space AfroAsia」を拠点に、現代美術をとおしてアフリカとアジアのあいだの新たな文化的連帯の形成を目指している。これまでのプロジェクトに、ナイジェリアのミュージシャンOsinachiとの音楽コラボレーション(2021–2023)、韓国におけるアフリカ出身者のコミュニティを探るドキュメンタリー《Dongducheon New Town》(2023)、韓国の若者とアフリカ出身の移民の若者がともに取り組むK-popプロジェクト《AfroZia》(2024)などがある。また、グループ展「PANORAMA」(ソンウン・アートスペース、ソウル、2025)に参加し、リウム美術館の連続プログラム「Prime Meridian Unconference」(ソウル、2025)でトークを行なったほか、カリフォルニア大学デービス校マネッティ・シュレム美術館(2024)、ニューヨーク大学アフリカ・アフリカン・ディアスポラ研究センター(CSAAD、2025)、ハーバード大学(2025)のパブリック・プログラムで作品が上映・紹介されている。
AfroAsia Collective, AfroZia: Pow Pow, 4K, 17m 04s, 2025 © AfroAsia Collective
AfroAsia Collective, Elim Church, Paju, 2022, Inkjet print, Variable size © AfroAsia Collective
韓国における米軍基地村は、長年にわたり冷戦をめぐる地政学とその軍事秩序によって形づくられてきた。しかし今日、これらの場所は、アフリカ出身の移民コミュニティにとって、新たな移住、定住、文化交流の空間へと変容しつつある。本展は、米軍基地村として知られる東豆川の保山洞と坡州に焦点を当て、歴史記録やアーカイブ資料、地域のコミュニティの人々のポートレート、ストリートや日常の風景を捉えた写真をとおして、軍事的な必要性から形成された空間が、新たな社会関係やコミュニティの生まれる場へと変化していく過程をたどる。
タイトルにある「ポータル」とは、異なる場所と時間、歴史と経験が交差し、新たな関係が生まれる通路を指す。本展は「アフロアジア・フューチャリズム」を、アフリカとアジアの美学の単純な融合ではなく、植民地主義、軍事化、排除という歴史の交差をもつアフリカとアジアのあいだの連帯から、新たな共同性と未来を生み出すための方法論および実践として提示しようとする。
AfroAsia Collective, Dehne and Aliyah, TDC, 2021, Inkjet print, 55×75cm © AfroAsia Collective