「椿昇 フリーダムー像と⽣きる」デザイン:美山有
椿昇 フリーダムー像と⽣きる
2026年6月6日(土)–11月8日(日)
十和田市現代美術館
https://towadaartcenter.com/
開館時間:9:00–17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月(7/20、8/3、8/10、9/21、10/12は開館)、7/21、10/13
展覧会担当:長尾衣里子(十和田市現代美術館チーフ・キュレーター)
展覧会URL:https://towadaartcenter.com/exhibitions/tsubaki_noboru/
十和田市現代美術館では、巨大生命体の造形を通して、環境破壊や格差拡大といった現代の資本主義社会が抱える諸問題を探究してきた椿昇の個展「フリーダムー像と⽣きる」を開催する。
椿昇(1953年京都府生まれ)は、1980年代初頭から美術と社会の関係を問い直す作品を発表し、1989年から91年にかけて、サンフランシスコ近代美術館などアメリカ合衆国を巡回した「アゲインスト・ネイチャー 80年代の日本美術」展、1993年に第45回ヴェネツィア・ビエンナーレのアペルト部門に参加、横浜トリエンナーレ2001では、室井尚との共同制作で巨大なバッタ《飛蝗(プロジェクト・インセクト・ワールド)》を発表するなど、国内外で注目を集める。これまでの主な個展に「Noboru Tsubaki」(サンディエゴ現代美術館、アメリカ合衆国、1992)、「国連少年」(水戸芸術館現代美術センター、茨城、2003)、「椿昇 2004–2009: GOLD/WHITE/BLACK」(京都国立近代美術館、2009)、「PREHISTORIC_PH」(霧島アートの森、鹿児島、2012)などがある。その活動は自身の制作のみならず、「醤の郷+坂手港プロジェクト」(瀬戸内国際芸術祭2013、小豆島町、香川)、「AOMORIトリエンナーレ2017」、「ARTISTSʼ FAIR KYOTO」(京都、2018−)などのディレクターを歴任。また長く教育にも携わり、現在は京都芸術⼤学美術⼯芸学科教授およびアルトテックディレクターも務める。
椿昇《the Elephant in the Room XL》のドローイング 2025年 ©椿昇
椿昇《the Elephant in the Room XL》のマケット 2025年 ©椿昇
本展の核となるのは、制作活動40年を超える椿が本展のために新たに制作する地上最⼤の哺乳類「ゾウ」をモチーフにした最新作《the Elephant in the Room》。「the Elephant in the Room(部屋の中のゾウ)」とは、英語の慣用句で「誰もが気づいていながら、あえて話題にすることを避けてしまう状況」を指す。見開いた目を持つXLサイズのオスのゾウと、目を瞑った中性的なMサイズのゾウ。親子である2体の頭部を象った巨大なバルーン作品は、見て見ぬふりをしがちな私たちの日常の行為や思考のあり方を問い直し、そのなかで「自由であること(フリーダム)」についての探究を促す。
「進化ではなく、ただ変化し続けることが重要だ」と語る椿は、開幕前の約2週間にわたり、展示室に滞在し、学⽣時代の記憶と、フィンセント‧ファン‧ゴッホの傑作《夜のカフェ》(1888)へのオマージュが交錯する空間、いわば椿の脳内を具現化した実験場を即興的に具現化する。会期中は、無数に散乱するマケットやドローイング、思考の断⽚であるメモなど、刻⼀刻と変容し続けた制作プロセスの一端を感じられる空間として開放される。
また、2008年の開館時に十和田市現代美術館は、椿による巨大な真紅のロボットアリの彫刻《アッタ》を公共彫刻として外庭に設置。本展では、2024年に収蔵した同作のドローイングをはじめ、その発想の原点から造形のプロセスまでを紹介する特別展示も十和田のまちなかの店舗にて展開する。
椿昇《アッタ》2008年 十和田市現代美術館 撮影:小山田邦哉
関連イベント
椿昇によるアーティスト・トーク
2026年6月6日(土)14:00–14:40
会場:十和田市現代美術館 市民活動スペース
料金:無料(※要企画展チケット)
※申込不要
担当学芸員による企画展ギャラリートーク
2026年7月25日(土)、9月5日(土)各日:14:00–14:40
会場:十和田市現代美術館 企画展示室
料金:無料(※要企画展チケット)
※申込不要
椿昇によるワークショップ(仮)
2026年8月8日(土)
※詳細未定
https://towadaartcenter.com/events/tsubaki_ws_0808/
椿昇による街なかイベント(仮)
2026年10月10日(土)
※詳細未定
https://towadaartcenter.com/events/tsubaki_machinaka_1010/
