「戦後80年 《明日の神話》 次世代につなぐ 原爆×芸術」展 @ 川崎市岡本太郎美術館

岡本太郎《明日の神話》1968年 画像提供:川崎市岡本太郎美術館

 

「戦後80年 《明日の神話》 次世代につなぐ 原爆×芸術」展
2025年7月19日(土)–10月19日(日)
川崎市岡本太郎美術館
https://www.taromuseum.jp/
開館時間:9:30–17:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月(ただし、7/21、8/11、9/15、10/13を除く)、7/22、8/12、9/16、9/24、10/15
展覧会担当:片岡香(川崎市岡本太郎美術館学芸員)、加藤志帆(川崎市岡本太郎美術館学芸員)、細川茉利香(川崎市岡本太郎美術館学芸員)
展覧会URL:https://www.taromuseum.jp/event/「戦後80年 《明日の神話》 次世代につなぐ 原爆×芸

 

川崎市岡本太郎美術館では、広島市立基町高等学校の生徒たちが描いた「原爆の絵」を起点に、岡本太郎や、現在の私たちを取り巻くさまざまな問題を題材に取り組むアーティストの作品を通して、戦争や被爆の記憶を次世代につなげようと試みる「戦後80年 《明日の神話》 次世代につなぐ 原爆×芸術」展を開催する。

本展のきっかけとなったのは、広島の爆心地に程近い基町高校で20年近く続いている、創造表現コースの生徒たちが被爆者から半年以上の時間をかけて話を聞きとり、その記憶を「次世代と描く原爆の絵」として描く活動。本展の企画展示室では、これら現代の高校生の手によって、被爆者が語る被爆の実体験を次世代へと受け継ぐ「次世代と描く原爆の絵」42点を、冨安由真安喜万佐子安藤榮作蔦谷楽李晶玉小林エリカによる作品、そして、岡本太郎が広島と長崎に落とされた原爆やビキニ環礁での水爆実験を題材に、核の惨禍を乗り越えてなお、明日に向かって生きる人間像を描き出した《明日の神話》と共に展示。基町高校の取り組みを取材したTSSテレビ新広島の番組もギャラリースペースにて紹介される。

 

津村果奈(証言者:岸田弘子)《死んだ我が子を背負う若いお母さん》2016年、広島平和記念資料館蔵 画像提供:川崎市岡本太郎美術館
李晶玉《Ground Zero》2022年、個人蔵 画像提供:川崎市岡本太郎美術館

 

さらに、常設展示室では、自身も30歳のときに中国の戦線に送られ、戦地で過酷な日々を経験した岡本太郎が核を題材にした作品を含む約120点と、後藤靖香米谷健+ジュリアの作品を展示、ガイダンスホールでは、笠木絵津子による映像プロジェクト「現代物理への旅」から3作品を上映。会期中には、平和のためのヒロシマ通訳者グループ代表の小倉桂子による特別講演や、出品作家によるトークイベント、基町高校卒業生によるトークなど、さまざまな関連イベントも開催する。

 

後藤靖香《堂々巡り》2024年、作家蔵 画像提供:川崎市岡本太郎美術館

 

関連イベント
「原爆×芸術」展開催記念 特別講演・クロストーク
2025年7月19日(土)14:00–16:00
第1部:特別講演
講演者:小倉桂子(平和のためのヒロシマ通訳者グループ代表)
第2部:出品作家によるクロストーク
出演:米谷健+ジュリア、蔦谷楽/ゲスト:小倉桂子/進行:土方明司(川崎市岡本太郎美術館館長)
会場:川崎市岡本太郎美術館 企画展示室
料金:無料(要観覧料)

出品作家によるリレートーク
2025年7月20日(日)14:00–15:30
出演:安藤榮作、後藤靖香、安喜万佐子
会場:川崎市岡本太郎美術館 常設展示室・企画展示室
料金:無料(要観覧料)

出品作家によるトークイベント
2025年7月27日(日)14:00–15:00
担当作家:小林エリカ
2025年8月9日(土)14:00–15:00
担当作家:冨安由真
2025年9月7日(日)14:00–15:00
担当作家:李晶玉
会場:川崎市岡本太郎美術館 ガイダンスホール
定員:50名(当日先着順)
料金:無料

 

髙山愛季(証言者:笠岡貞江)《ああ!幽霊だ‼》2013年、広島平和記念資料館蔵 画像提供:川崎市岡本太郎美術館
サンガー梨里(証言者:飯田國彦)《皆、どこに消えたの?》2021年、広島平和記念資料館蔵 画像提供:川崎市岡本太郎美術館

 

基町高校卒業生+東京造形大学山田ゼミよるギャラリートーク・ワークショップ
2025年8月22日(金)13:00–15:30
講師:山田猛(東京造形大学教授)、一ノ間照美、竹本茜、横山栞央
会場:川崎市岡本太郎美術館 企画展示室ほか

笠木絵津子映像プロジェクト「現代物理への旅」トークショー
2025年8月23日(日)14:00–16:00
ゲスト:佐藤文隆(京都大学名誉教授)、小沼通二(慶應義塾大学名誉教授)、杉山厚子(第五福竜丸元漁労長 見崎吉男氏長女)、安田和也(第五福竜丸展示館学芸員)、高橋将太(名古屋大学素粒子宇宙起源研究所科学コミュニケーター)
進行:笠木絵津子(出品作家)
会場:川崎市岡本太郎美術館 ガイダンスホール
定員:50名(当日先着順)
料金:無料

 

笠木絵津子《笠木絵津子映像プロジェクト「現代物理への旅」第2章その1「ロスアラモス」》2023年 画像提供:川崎市岡本太郎美術館

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