フェアランド(アイルランド現代美術館でのイベント風景、2016年) ©Motoko Fujita
グライズデール・アーツと下関——ライフパーク/人生という芸術の肖像
2025年2月15日(土)-3月23日(日)
下関市立美術館
https://www.city.shimonoseki.lg.jp/site/art/
開館時間:9:30–17:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、2/24は開館)
展覧会URL:https://www.city.shimonoseki.lg.jp/site/art/121003.html
下関市立美術館では、地域課題の解決をはじめアートによる社会への働きかけなど、ソーシャリー・エンゲイジド・アートの活動により国際的な注目を集めるイギリス・湖水地方に拠点を置く団体「グライズデール・アーツ」の活動の軌跡を、グライズデール・アーツが下関で展開するプロジェクトとともに紹介する展覧会「グライズデール・アーツと下関——ライフパーク/人生という芸術の肖像」を開催する。
グライズデール・アーツ(Grizedale Arts)は、イギリス北部の湖水地方、ローソンパークという国立公園の一部にある農場を拠点に活動する団体。ウィリアム・モリスやアーツ・アンド・クラフツ運動に影響を与えた哲学者で教育者であるジョン・ラスキンの思想を受け継ぎ、「芸術は社会にとって役立つものであり、アーティストは、皆の日常が、どうしたら創造的に改良されていくか、その質の向上と改革の手伝いを、コミュニティーの一員として行うべき」という理念のもとに活動。現在のディレクターであるアダム・サザーランドの就任をきっかけに、1969年から1999年までグライズデールの森にてサイトスペシフィックな彫刻やランドアートのプログラムを実施していたグライズデール・ソサエティから発展し、新たな芸術と文化の在り方を模索している。これまでに、テート・ブリテン、ヴィクトリア&アルバート博物館、サンパウロ・ビエンナーレ、アイルランド現代美術館などの美術館や国際展でもプロジェクトを展開。2006年には越後妻有アートトリエンナーレで「グライズデール 7人の侍」と称したプロジェクトを行なっている。
近年、日本や韓国、スペイン、イタリア、スウェーデン、アメリカ合衆国などの国々にもネットワークを構築するグライズデール・アーツは、2017年より下関市菊川町でアートプロジェクトを下関市立大学をはじめ同市内で開始。本展は、グライズデール・アーツの日本での本格的な活動の橋渡し役となった下関出身でアイルランド在住の写真家、藤田需子とグライズデール・アーツの出会いと足取りを紹介するとともに、所属アーティストのインスタレーション、グライズデール・アーツのこれまでの軌跡を紹介する。
仲間のいるところ(Buddys Place、アイルランド、2024年) ©Motoko Fujita
関連イベント
開幕記念 アーティスト・トーク
2025年2月15日(土)14:00–(1時間半程度)
会場:下関市立美術館
参加費:無料(当日の特別展観覧受付が必要)
※グライズデール・アーツの来日アーティスト、美術館学芸員による展示案内
東亜大学の学生によるトーク
2025年2月16日(日)13:30–(1時間半程度)
会場:下関市立美術館
参加費:約50名
料金:無料(当日の特別展観覧受付が必要)
※東亜大学で陶芸の講座を受講した学生が、特別展で展示している自身のタイル作品を前に、作品で表現したエピファニー(自分を変えた経験)について語る。
美術館で夜活! ※既に終了
2025年1月17日(金)、1月24日(金)、1月31日(金)
18:00-20:00(コアタイム:18:30-19:30)
場所:下関市立美術館
対象:一般(※未成年は保護者の了承を得ること)
定員:15名程度(先着順)
参加費:無料
申込:1月10日(金)までに美術館に電話もしくは応募フォームを通じて申込 ※既に終了
※美術館学芸員やアーティストらとともに、展示物の制作などで、展覧会作りを体験。特別展「グライズデール・アーツと下関」の準備を行なう。