金氏徹平 S.F. (Something Falling/Floating) @ 市原湖畔美術館


 

金氏徹平 S.F. (Something Falling/Floating)
2022年4月16日(土)– 6月26日(日)
市原湖畔美術館
https://lsm-ichihara.jp/
開館時間:10:00–17:00(土曜・祝前日は9:30–19:00、日曜・祝日は9:30–18:00)入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌平日)

 

市原湖畔美術館では、身の回りの物を既存の意味や用途から解放し繋げていくコラージュ的手法で、さまざまな形象や風景をつくりだしてきたアーティスト、金氏徹平の個展『S.F. (Something Falling/Floating)』を開催する。

金氏徹平(1978年京都府生まれ)は、積み上げられた既製品を白い樹脂で覆った彫刻をはじめ、そのコラージュ的手法で注目を集める。近年はその手法をさらに発展させる形でさまざまなコラボレーションに取り組み、彫刻からインスタレーション、絵画、写真、映像から舞台美術、装丁など、幅広い表現を展開している。2003年に京都市立芸術大学大学院彫刻専攻を修了した金氏は、2009年に30歳の若さで横浜美術館での個展『溶け出す都市、空白の森』を実現する。その後も北京のユーレンス現代美術センターでの個展『Towering Something』(2013)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館での個展『金氏徹平のメルカトル・メンブレン』(2016)、『Japanorama』(ポンピドゥ・センター・メッス、2017)、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2018、瀬戸内国際芸術祭2019、ヨコハマトリエンナーレ2020など、国内外での発表を重ねる。2011年以降は舞台美術にも関心を持ち、領域横断的な活動も展開。複数の舞台に舞台芸術として参加するほか、KYOTO EXPERIMENT 2017では、自身の映像作品を舞台化した『tower (THEATER)』の演出を手がける。また、2020年にはチェルフィッチュとともに金沢21世紀美術館で展覧会『消しゴム森』(2020)も開催している。

 


金氏徹平《Smoke and Fog (Roadside Noguchi)》2019年(Japan Society NY での展示風景)

 

本展は、近年、コラボレーションを含む多種多様な表現方法に取り組んできた金氏が、そうした経験を踏まえた上で、再びひとり彫刻に向かい合い、「切断」することによって新しい「接続」を目指す意欲的な取り組みとなる。市原市内を巡り収集した使用済みのコンクリートや石など、自然と人為の狭間にある素材、物質をコラージュした新作や、ニューヨークのジャパン・ソサエティで発表した《Smoke and Fog (Roadside Noguchi)》を含む立体、平面、約50点を出品。《Smoke and Fog》《Splash and Flake》《Sculpture Fiction》《Space Fiction》 《Summer Fiction》など、さまざまな「S」と「F」を組み合わせ、モノの解体とコラージュによる再生を試みてきたS.F.シリーズの最新作も発表する。

 


金氏徹平《Smoke and Fog (City of Stones and Noodles)》2020年


金氏徹平《S.F. (Summer Fiction)》2018年(大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2018)Photo: Keizo Kioku

 

関連イベント
オープニングトーク「変容する世界の中で」
出演:金氏徹平、村田沙耶香(作家)
2022年4月16日(土)13:00–14:00(開場:12:30)
会場:市原湖畔美術館
定員:40名(※事前申込制、先着順)
参加費:1,000円(別途要入館料)
※申込方法は公式ウェブサイトを参照。

ワークショップ「金氏徹平さんとS.F.彫刻について考えて、つくる」
2022年4月17日(日)13:00–16:00
会場:市原湖畔美術館
定員:10名(※事前申込制、先着順)
対象:子どもから大人まで(付き添いが必要な場合は、大人1名まで)
参加費:1,000円(別途要入館料)
※申込方法は公式ウェブサイトを参照。

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