無言館 ―遺された絵画からのメッセージ― @ 新潟市美術館


興梠武《編みものする婦人》無言館蔵

 

無言館 ―遺された絵画からのメッセージ―
2021年4月10日(土)- 6月6日(日)
新潟市美術館
http://www.ncam.jp/
開館時間:9:30-18:00 観覧券販売は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、5/3は開館)
企画協力:無言館

 

新潟市美術館では、日中戦争および太平洋戦争に学徒出陣した戦没画学生の遺作の収集、展示に取り組む戦没画学生慰霊美術館「無言館」の収蔵品を中心に約130点の絵画を紹介する企画展『無言館 ―遺された絵画からのメッセージ―』を開催する。

無言館は、美術学校時代の同級生を戦争で失い、自らも出征経験を持つ画家の野見山暁治の意思を継いだ窪島誠一郎が、美術の道を志しながら、その半ばで戦死、戦病死した画学生の遺作を収集、展示する美術館として、1997年に長野県上田市に開館。窪島が館主を務め、現在も戦没画学生の情報収集を継続して行ない、収集、展示のほか、作品の修復、保存に取り組んでいる。

本展では、望郷、家族、自我、恋、夢の5つのテーマを切り口に、戦争によって絵筆を奪われることになった当時10代から30代の若者だった画学生の作品を紹介する。これまでに新潟ではほとんど紹介されてこなかった鵜頭盛次(見附市出身)、本儀信(新潟市出身)、堀井正四(柏崎市出身)など、無言館の収蔵品のほか、新潟市美術館の所蔵品から、新潟市出身の加藤一也、佐藤清三郎、金子孝信の特集展示も行なう。

 


渡辺武《人々》1941年 無言館蔵


山之井龍朗・俊朗合作《少女》1941年 無言館蔵

 

関連イベント
記念講演会「『無言館』のこと―戦没画学生が遺したもの」
講師:窪島誠一郎(無言館館主)
2021年5月5日(水・祝)14:00-15:30
会場:新潟市美術館 講堂
定員:50名(事前申込制)、聴講無料
申込方法:往復はがきに、参加人数(1通につき2名まで)、参加者全員の氏名・住所・電話番号を明記。4月24日(土)必着。(※応募多数の場合は抽選)

担当学芸員による作品解説会
2021年4月29日(木・祝)、5月23日(日)各日14:00-(30分程度)
※申込不要、要当日観覧券

 


市瀬文夫《温室の前》無言館蔵


前田美千雄《風景(四月四日)》無言館蔵

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