ホワン・ヨンピン《竹帚(たけぼうき)》1995年
まちへ出よう展…それは水の波紋から始まった…
2021年2月6日(度)- 6月6日(日)
ワタリウム美術館
http://www.watarium.co.jp/
開館時間:11:00-19:00(水曜は21:00まで)
休館日:月(祝日の場合は開館)
ワタリウム美術館では、同館が1995年に故ヤン・フートと協力し、青山・原宿の街中の40箇所に現代美術の作品を設置した『水の波紋95』の源流となった作品をたどり、そこに新たなアーティストが加わることで次なる波紋を生じさせようと試みる展覧会『まちへ出よう展…それは水の波紋から始まった…』を開催する。
ヤン・フート(1936-2014)は、1975年にベルギー初の現代美術専門の美術館、ゲント現代美術館(S.M.A.K.)の創設に携わり、以来、2003年までディレクターとして、同館のコレクション構築や展覧会制作に尽力。86年にゲント市内の51の住宅を会場とした『友達の部屋(Chambres d’Amis)』や、東西冷戦後初のドクメンタ9(1992)のチーフキュレーターを務め、国際的に高い評価を受けた。日本国内では、ワタリウム美術館がフートによる企画展『視覚の裏側』を開催し、館外プロジェクトとして、「現代美術一日大学」や「ヤン・フートIN鶴来 —現在美術と街空間—」、翌年には「ヤン・フートのキュレーター大学」を行ない、本展の基点になる『水の波紋95』も開催した。年始より阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)、地下鉄サリン事件などが起きた1995年の東京には緊張感が漂い、都内40箇所に作品を展開した同展は、行動の自由や場所のあり方、安全について再考を迫るものとなった。
キース・ヘリング、壁画(部分)1983年
本展では、『水の波紋95』に参加したロイデン・ラビノヴィッチ、フランツ・ウエスト、蔡國強、ホワン・ヨンピン、デイヴィッド・ハモンズ、ジェイソン・ローズ、フェデリコ・フージ、ミロスワフ・バウカの作品に加え、松下徹、ソル・ルウィット、Chim↑Pom、キース・ヘリング、ヨーゼフ・ボイス、DIEGO、カールステン・ニコライ、ヴォルフガング・ライプの作品が出品される。
ヴォルフガング・ライプ《タンポポの花粉》1990年
水の波紋展2021
2021年4月28日(水)- 5月30日(日)予定
会場:青山地区の屋外
参加作家:JR(ジェイアール)、アピチャッポン・ウィーラセタクン+坂本龍一、ビル・ウッドロー、梅津庸一ほか