TOKAS Project Vol. 3『東京デトロイトベルリン』@ トーキョーアーツアンドスペース本郷


 

TOKAS Project Vol. 3
東京デトロイトベルリン
2020年10月10日(土)- 2020年11月8日(日)
トーキョーアーツアンドスペース本郷
https://www.tokyoartsandspace.jp/
開館時間:11:00-19:00
休館日:月
共同企画者:コブラ(XYZcollectiveディレクター)

 

トーキョーアーツアンドスペース本郷(TOKAS本郷)では、アーティスト兼XYZcollectiveディレクターであるコブラとの共同企画として、東京、デトロイト、ベルリンの3つの都市を拠点とするアート・スペースやアーティスト・ラン・スペースなど、自律的なアート・コミュニティが行なう国際交流を紹介する企画展『東京デトロイトベルリン』を開催する。

2018年にはじまるTOKAS Projectは、国際的な交流を促進し、多文化的な視点を通じ、アートや社会など、さまざまなテーマについて思考するプログラム。2018年にはロンドンと上海を拠点に活動するキュレーターのヴィクター・ワンとともに『日/中/韓パフォーマンスとメディア 70’s – 90’s』、2019年は香港を拠点に活動するアーティスト、イップ・ユック=ユーとともに『FALSE SPACES 虚現空間』を共同企画してきた。本年度は、自身もアーティストとして活動、2011年よりアーティスト・ラン・スペース「XYZcollective」を立ち上げ、代表・ディレクターを務めるコブラ(1981年千葉県生まれ)との共同企画で、東京、デトロイト、ベルリンを拠点とするアート・スペースやそこで活動するアーティストの現在の姿を紹介する。コブラは、2010年にトーキョーワンダーサイト(現TOKAS)のレジデンス・プログラムでメルボルンに滞在し、現地のアーティスト・ラン・スペースを訪れた経験を基に、翌2011年にアーティストの松原壮志朗、エディターの服部円とアーティスト・ラン・スペースXYZcollectiveを世田谷に立ち上げる。以来、XYZcollectiveは、NADA MIAMI Art Fairのプロジェクトブースへの出展をはじめ、スペースや個人単位でのキュレーションの輸出入を可能とするネットワークの形成など、実験的な試みを続け、現在はアーティストのミヤギフトシを共同ディレクターに迎え、巣鴨を拠点に活動する。

本展には、XYZcollectiveのほか、XYZcollectiveと共同で巣鴨のスペースを運営するキュラトリアルプロジェクト4649、ベルリンのシーフェ・ツェーネ、デトロイトのワット・パイプラインが参加。小林優平、清水将吾、高見澤ゆうによるキュラトリアルプロジェクト「4649」は、海外のアートシーンを国内で、東京のアートシーンを海外のアートフェアやギャラリーで紹介、アーティストとしての研究や関心に基づいたキュレーション・出版などを行なう。ハネス・シュミットがディレクターを務める「シーフェ・ツェーネ」は、ベルリンのプレンツラウアー・ベルクにある住居ビルの裏手に位置する、元工場の1階を利用したアート・スペース。ドイツ語で「不揃いの歯」を意味する名前が表すように、知名度や成功の追求とは別の方向性を持った、社会政治的な側面をもつプログラムを企画している。ダニエル・スペリーとアリビア・ジビッチが2013年にデトロイトで設立されたアーティスト・ラン・スペース「ワット・パイプライン」は、国内外のアーティストやアーティスト・コレクティブを紹介している。ワット・パイプラインは、これまでに健全な民主主義に不可欠なコミュニティの育成を目指し、ジャーナリズムや芸術をはじめとするさまざまな試みを支援するナイト財団によるDetroit Arts Challenge賞を2度受賞している。

 


堀ななみ、展示風景、XYZcollective、東京、2019年 ©️XYZcollective and Artist


村田冬実、展示風景、4649、東京、2019年


『BUG OUT』展示風景(アーティスト:Stuart Middleton、Richard Sides and Angharad Williams with 3fragments、Iris Bauer、Theo Burt)、シーフェ・ツェーネ、ベルリン、2018年、写真:ハネス・シュミット


Michael E. Smith、展示風景、ワット・パイプライン、デトロイト、Courtesy the artist and What Pipeline

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