開館記念展『見えてくる光景 コレクションの現在地』@ アーティゾン美術館


アーティゾン美術館外観

 

開館記念展
「見えてくる光景 コレクションの現在地」
2020年1月18日(土)- 3月31日(火)
アーティゾン美術館
https://www.artizon.museum
開館時間:10:00-18:00(金曜は20:00まで ※3/20を除く)
休館日:月(2/24は開館)、2/25

 

「創造の体感」というコンセプトの下、時代を切り拓くアートの地平を提示していく美術館として新たに生まれ変わったアーティゾン美術館の開館記念展。ブリヂストン美術館時代から現在まで65年以上にわたり収集してきた約2,800点に及ぶ石橋財団コレクションから、新収蔵作品を含む選りすぐりの206点を紹介する展覧会『見えてくる光景 コレクションの現在地』を開催する。

二部構成となる本展では第1部「アートをひろげる」において、エドゥアール・マネの《自画像》(1878-79)から、新収蔵作品となるメアリー・カサットの《日光浴(浴後)》(1901)、ヴァシリー・カンディンスキーの《自らが輝く》(1924)、コンスタンティン・ブランクーシの《ポガニー嬢Ⅱ》(1925/2006鋳造)、そして、ジャクソン・ポロック、草間彌生、ピエール・スーラージュなど、石橋財団コレクションの核となる19世紀フランス印象派と20世紀の西洋絵画、明治以降の日本近代洋画、第二次大戦後の抽象絵画を中心に近現代美術を概観する。続いて第2部「アートをさぐる」では装飾、古典、原始、異界、聖俗、記録、幸福の7つの視点からアートを掘り下げていく。第2部の「聖俗」のパートで紹介される《洛中洛外図屏風》(江戸時代、17世紀)や、「記録」のパートで紹介されるベルト・モリゾの《バルコニーの女と子ども》(1872)のほか、本展全体では、ウンベルト・ボッチョーニ、アルベルト・ジャコメッティ、松本竣介など31点の新収蔵作品が出品される。

 


メアリー・カサット《日光浴(浴後)》1901年、石橋財団アーティゾン美術館(新収蔵作品)

 

アーティゾン美術館では入館までの待ち時間の緩和やより快適な鑑賞環境を提供するために、日時指定予約制を採用(チケットの購入は公式ウェブサイトを参照)。また、1952年に前身となるブリヂストン美術館が開館して以来続いている「土曜講座」はラーニングプログラムの一環として継続し、本展会期中にもアーティゾン美術館館長の石橋寬と同館クリエイティブディレクターの田畑多嘉司との対談をはじめ、同館の外観と内装デザインを担当したデザイナーの米谷ひろし、館内サインや広報媒体のデザインを担当したグラフィックデザイナーの廣村正彰、そして、美術を人間の根源的な営みに位置づけて考えてきた神経内科医の岩田誠がそれぞれ登壇する。

 


ヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》1924年、石橋財団アーティゾン美術館(新収蔵作品)

 

関連イベント
土曜講座「アートの現場」
「ブリヂストン美術館から、アーティゾン美術館へ」
石橋寬(アーティゾン美術館館長)、田畑多嘉司(同館クリエイティブディレクター)
2020年1月18日(土)14:00-15:30
場所:アーティゾン美術館3階レクチャールーム
聴講無料
※当日12:00からレクチャールーム前で整理券配布。定員になり次第、受付終了。

「アートと人のための空間」
米谷ひろし(デザイナー、有限会社トネリコ代表、多摩美術大学教授)
2020年1月25日(土)14:00-15:30
場所:アーティゾン美術館3階レクチャールーム
聴講無料
※当日12:00からレクチャールーム前で整理券配布。定員になり次第、受付終了。

「意識の発火 デザインからデザインまで」
廣村正彰(グラフィックデザイナー、廣村デザイン事務所代表)
2020年2月1日(土)14:00-15:30
場所:アーティゾン美術館3階レクチャールーム
聴講無料
※当日12:00からレクチャールーム前で整理券配布。定員になり次第、受付終了。

「ホモ・ピクトル・ムジカーリス─描き音楽するヒト」
岩田誠(メディカルクリニック柿の木坂院長、東京女子医科大学名誉教授)
2020年2月8日(土)14:00-15:30
場所:アーティゾン美術館3階レクチャールーム
聴講無料
※当日12:00からレクチャールーム前で整理券配布。定員になり次第、受付終了。

学芸員によるギャラリートーク
毎月第1金曜日 18:30-19:30
毎月第3金曜日 15:30-16:30
集合場所:アーティゾン美術館6階展示室入口
参加費・申込不要(要入場券)
※混雑状況により3階レクチャールームでの講座に変更、または中止の可能性あり

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