松本望睦&ナイル・ケティング『免疫療法』@ タリオンギャラリー


 

松本望睦&ナイル・ケティング『免疫療法』
2019年8月31日(土)- 9月29日(日)
タリオンギャラリー
http://www.taliongallery.com/
開廊時間:11:00-19:00(初日のみ18:00-20:00)
休廊日:月、火、祝
※オープニングレセプション:8月31日(土)18:00-20:00

 

タリオンギャラリーでは、松本望睦とナイル・ケティングによるコラボレーション展『免疫療法』を開催する。個人での活動のほか、バーチャル聴覚室主宰ユニット「EBM(T)」の運営やアートフェスティバル「インフラ」のキュレーションなど共同での活動を試みてきたふたりが、昨年ロンドンのサマセット・ハウスで発表した、気候とデジタルテクノロジーをテーマとしたパフォーマンス・インスタレーション作品「Climatotherapy(気候療法)」に基づく新たな展開となる、新作のサウンドインスタレーションを発表する。

松本望睦(1990年神奈川県生まれ)は、国内外のレーベルから楽曲を発表するほか、ナイル・ケティングの作品をはじめ、長谷川祐子がキュレーターを務めた『深みへ−日本の美意識を求めて−』(ロスチャイルド館、パリ、2018)、第15回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展に出品されたSANAAの犬島『家プロジェクト』(2016)などのサウンドデザインを手がけている。また、アートフェスティバル「インフラ」(原美術館、山本現代、パークホテル東京、アンスティチュ・フランセ東京、渋谷WWWβ、Dommune、2017)を企画、『東京アートミーティングVI “TOKYO”見えない都市を見せる』(東京都現代美術館、2015)内でポスト・インターネット世代の感性をテーマとするキュレーションを手がけている。

ナイル・ケティング(1989年神奈川県生まれ)は、パフォーマンスやインスタレーション、映像など多彩な表現を通じて、無機的なものと身体を同一線上に見る視点から世界と人間の関係性を問い直している。近年の主な展示に、個展『Hard In Organics』(山本現代、2015)、『六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声』(森美術館、2016)や『曖昧な関係』(銀座メゾンエルメス、2016)、『New Sensorium』(ZKM、カールスルーエ、2016)、第7回モスクワ・ビエンナーレ(2017)、『Unseen Forces』(東京藝術大学、2019)など。2019年3月にはドイツのクンストフェライン・ゲッティンゲンで3日間のパフォーマティブ・エキシビション『Remain Calm』、4月にはパレ・ド・トーキョーの『DO DISTURB』に参加し、「Remain Calm II」を発表している。

本展では、ブリティッシュカウンシルの協力のもと、超高齢化社会における介護やソーシャルロボットを通したコミュニケーションといった日本における先進的課題について、英国BBCのリサーチセンター「BBC R&D」のジャクブ・フィアラ、サマセット・ハウスのレジデンスアーティストであり音楽教育プログラムに積極的に取り組むコレクティブ「Music Hackspace」の運営者、タデオ・ロペス=センドン、人工生命研究者の土井樹との共同リサーチをもとに、新作のサウンドインスタレーションを発表する。

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