マジック・ランタン 光と影の映像史 @ 東京都写真美術館


作者不詳「マジック・ランタンのトレード・カード」19世紀、フランス、リトグラフ、東京都写真美術館蔵

 

マジック・ランタン 光と影の映像史
2018年8月14日(火)-10月14日(日)
東京都写真美術館 地下1階展示室
http://topmuseum.jp/
開館時間:10:00-18:00(木・金曜は20:00まで)入館は閉館30分前まで
※サマーナイトミュージアム期間中(8/16、8/17、8/23、8/24、8/30、8/31)は21:00まで
休館日:月(ただし、9/17、9/24、10/1、10/8は開館)、9/18、9/25、10/9
展覧会担当:遠藤みゆき(東京都写真美術館学芸員)

 

東京都写真美術館では、同館の誇る初期映像史に関する貴重なコレクションとともに、映像の歴史をプロジェクションの歴史という視点から見直し、映像史の新たな側面を照らし出す展覧会『マジック・ランタン 光と影の映像史』を開催する。

マジック・ランタンとは、映画の発明よりはるか以前の17世紀半ばにオランダのクリスティアン・ホイヘンスによって発明された投影装置で、現在のプロジェクターの原型にあたる。スクリーンや壁に映像を投影する「プロジェクション」という行為により、同じ空間に集まった人々が同時に映像による体験をもたらすマジック・ランタンは、学術的な使用目的から娯楽産業、さらには一般家庭へと普及していった。この「みんなで視覚体験を共有する」ための技術は、時代のニーズに応えながら、近年注目を集めるプロジェクション・マッピングやパブリック・ヴューイングなどといった形式へと発展している。

 


「ファンタスマゴリアのスライド」1830-50年、フランス、東京都写真美術館蔵


:「ファンタスコープ・モルテニ」1830-50年、フランス. :「幻燈機(箱・種板付き)」19世紀頃、東京都写真美術館蔵


「種板(写し絵のスライド)」19世紀頃、東京都写真美術館蔵

 

写真と映像を専門とする東京都写真美術館は、総合開館時より初期映像史に関する収集に重点的に取り組み、日本随一の規模のマジック・ランタンとそのスライド(種板)のコレクションを構築してきた。本展では、西洋におけるマジック・ランタンの歴史のみならず、江戸時代に渡来し、国内各地で独自の発展を遂げたマジック・ランタンをめぐる文化や歴史を、その豊富なコレクションや最新の研究成果とともに紹介する。

また、マジック・ランタン以後のプロジェクションの系譜として、映画発明当時の作品・資料を展示するとともに、マジック・ランタンを現代における映像表現と結びつけ、プロジェクション・マッピングの現在を体現する小金沢健人の新作インスタレーションの展示を行なう。

 


参考図版 小金沢健人「速度の落書き」2008年、ヴィデオ・インスタレーション、サイズ可変、作家蔵

 

関連企画
アーティストトーク
出演:小金沢健人(出品作家)
2018年 8月18日(土)14:00-15:00
会場:東京都写真美術館2階ロビー
定員:50名(先着順)、立ち見可、無料

「江戸写し絵」社中旗揚げ公演「納涼江戸写し絵の夕べ」
2018年8月24日(金)19:00-20:00
会場:東京都写真美術館2階ロビー
定員:50名(先着順)、立ち見可、無料

「江戸写し絵」社中による写し絵オープンワークショップ
2018年9月1日(土)14:00-17:00(予定)
会場:東京都写真美術館1階スタジオ
対象:どなたでも参加可能
参加費など詳細は公式ウェブサイトで発表

マジック・ランタンをめぐるレクチャー
2018年 9月29日(土)14:30-16:30(開場:14:00予定)
出演:草原真知子(メディア文化論研究者)
松本夏樹(映像文化史家)
岩田託子(中京大学教授)
会場:東京都写真美術館1階ホール
定員:190名(整理番号順入場、自由席)、無料
※当日10時より1階総合ホールにて整理券配布

※そのほかの関連企画は公式ウェブサイトを参照。

 

 


 

杉浦邦恵 うつくしい実験 ニューヨークとの50年
2018年7月24日(火)-9月24日(月・振休)
東京都写真美術館2F

TOPコレクション たのしむ、まなぶ
『イントゥ・ザ・ピクチャーズ』

2018年5月12日(土)-8月5日(日)
東京都写真美術館3F

TOPコレクション たのしむ、まなぶ
『夢のかけら』

2018年8月11日(土・祝)-11月4日(日)
東京都写真美術館3F

『愛について アジアン・コンテンポラリー』
2018年10月2日(火)-11月25日(日)
東京都写真美術館2F

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