アッセンブリッジ・ナゴヤが「アーティスト・イン・レジデンス」を中心とした新たな活動へ移行


撮影:今井正由己 画像提供:アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会

 

2021年11月10日、音楽と現代美術のフェスティバルとして、名古屋の港まちを舞台に2016年より活動を続けてきたアッセンブリッジ・ナゴヤが、「アーティスト・イン・レジデンス」を中心とした新たな活動へと移行すると発表した。

アッセンブリッジ・ナゴヤは、2016年の設立当初より、港まちエリアをひとつの「庭」に見立て、まちを作庭するかのようにアーティストが参加し、港まちの歴史や風景のリサーチを元にしたプロジェクトを展開してきたアートプログラムと、従来よりも演奏家と観客との距離の近いコンサートをはじめ、まちなかだからこそできる活動を展開してきた音楽プログラムを通じて、「音楽とアートを架け橋に、まちと人が出会い、つながりが生まれ、新たな文化が育まれていくこと」を目指している。一貫した目標を掲げるとともに、2018年にはジャンルを問わない分野横断型のプログラム「サウンドブリッジ」を新設し、2019年にはアートプログラムの中で長期的なアプローチを重視したプロジェクトを展開するなど、動き続ける港まちの風景のなかで、あるべきプログラムの形を模索し続けてきた。

 


画像提供:アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会


撮影:松井沙織 画像提供:アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会

 

この度発表されたフェスティバル形式から「アーティスト・イン・レジデンス」を中心とした活動への移行は、大きな変化であると同時にこれまでの活動の延長にあるもので、「音楽とアートを架け橋に、まちと人が出会い、つながりが生まれ、新たな文化が育まれていくこと」のより日常的な実践として捉えることができる。新しい活動の中心となるのは、これまでも展示会場に使用していた旧・名古屋税関港寮をスタジオとして提供し、公募で選ばれた東海エリアを活動拠点とするアーティストやデザイナーなど3組(グループでの応募も可)が滞在制作する「アッセンブリッジ・スタジオ」(2021年11月〜2022年3月)と、東海エリアを中心に活躍する演奏家が、みなとまちの人々とともに、対話やコンサートを繰り返し、音のある風景を創り出す「レジデンス・アンサンブル プロジェクト」(2021年11月〜2022年2月)。そのほか、小田桐奨と中嶋哲矢のユニットL PACK.のプロジェクトとして立ち上げられたアッセンブリッジ・ナゴヤを代表するプロジェクトを、港まちの社交場《NUCO》として継続。11月13日に行なわれた「ポットラックバザール presents 港まちブロックパーティーミニ meets みなと土曜市」、「GOFISH & 浮|港まちの屋上ライブ」、「アンサンブル・ヴィオレ|ワークショップ「ドレミの歌で遊ぼう」&コンサート」といった地域と連帯したさまざまな企画を年間を通じて行なっていく。

 

アッセンブリッジ・ナゴヤhttp://assembridge.nagoya/

 


撮影:三浦知也 画像提供:アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会


画像提供:アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会

Copyrighted Image