レポート:「第1回 未来の中園町の運動会」

5月7日(土)に、YCAMが市民と協働しながら実施するアートプロジェクト「meet the artist 2022:メディアとしての空間をつくる」の一環として、「第1回 未来の中園町の運動会」を開催し、終了いたしました。

撮影:ヨシガカズマ

本イベントは、会場となる山口市内の空き家で、前日に開発した運動会競技を、実際に現地で競技するものです。
前日に行われた運動会競技を開発する「スポーツハッカソン」では、8人の参加者が赤チームと青チームに分かれ、試行錯誤を繰り返しながら、4つの競技を開発しました。赤チームは、床に散らばった1円玉をだるまさんが転んだの要領で拾いながらオニ(お坊さん)の方へ進む「坊さん転んだゼニまいた」と、雑巾付きスリッパを履いて部屋の掃除をしながら汚れが取れた量を競う「ありがとうクリーニング」を開発。青チームは、目隠しをして四つん這いになった代表者を誘導しながら家中に散りばめられたアイテムを集める「ハイハイ探査機」と、制限時間内に指定された商品を近隣の店舗で購入してくる「はじめてのおつかいGP(グランプリ)」を開発しました。

撮影:ヨシガカズマ

運動会当日は、運動会競技を開発した8人に飛び入り参加の2人が加わり、5対5で競技が行われました。競技の開発をしたチームが有利と思いきや、各チームがお互いに勝つコツを発見したり、急なハプニングが起こったりと、大接戦が続きました。応援スペースにはいくつもの小さなお菓子が用意されており、観客のみなさんは競技中、声援だけでなくお菓子を会場に投げ込むことでも参加者にエールを送っていました。勝負の結果は、優勝が青チーム、準優勝が赤チームとなりましたが、イベント終了後に行われたふりかえりで、勝ち負けだけではないスポーツの面白さや可能性について両チームから語られている状況が本イベントの魅力を物語っているようでした。

「坊さん転んだゼニまいた」を競技する様子
撮影:ヨシガカズマ

本プロジェクトでは随時、プロジェクトメンバーを募集していますので、YCAMのウェブサイトのお問い合わせフォームからお問い合わせください。また、後日、本プロジェクトの説明会をインターネット配信で行いますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

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