「縛られたプロメテウス」を開催します

10月23日と24日に、アーティストの小泉明郎によるVR(バーチャル・リアリティ/仮想現実)を用いた体験型の演劇作品『縛られたプロメテウス』の公演を開催することになりました。

縛られたプロメテウス

©あいちトリエンナーレ2019  撮影:佐藤駿

小泉はこれまで、国家・共同体と個人の関係、また人間の身体と感情の関係について、現実と虚構を織り交ぜたアプローチで作品を発表してきました。演劇、音声、映像など複数の手法を巧みに組み合わせた作品は、国際的な芸術祭をはじめとする現代美術や演劇の文脈でも高い評価を受けています。

本作は、古代ギリシアの詩人アイスキュロスによる悲劇「縛られたプロメテウス」が原作となっています。未来を予見する能力を持ちながらも、全知全能の神・ゼウスから火を盗み、永劫の苦しみを味わうプロメテウス。本作の観客は、この神話的時間から発想された近未来の中で、自分とは異なる「他者」の感覚や感情をVRを通じて追体験していきます。

チケットの発売日は8月7日から。10月24日には、美学、表象文化論研究の星野太氏も招いてアーティストトークも開催します。ぜひご来場ください。

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