高松市美術館コレクション+(プラス) 身体とムービング

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 美術館コレクションとゲストによる作品を組み合わせて紹介する「高松市美術館コレクション+(プラス)」。今回のテーマは、「身体」と「ムービング」です。
 まず第一室では、「制作行為における身体と動き」に着目。兵庫県尼崎市が所蔵する白髪コレクションを全国の美術館で紹介する「白髪一雄発信プロジェクト」と共同し、足で描くアクション・ペインティングという独創的な制作スタイルで国際的な注目と高い評価を集めた白髪一雄(1924‐2008) の初期から晩年に至る作品の魅力に迫ります。そして、白髪も参加した「具体美術協会」のリーダー・吉原治良(1905‐1972) の「これまでになかったものを創れ」という教えのもとで行われた、若き美術家たちの実践と探求を、田中敦子(1932‐2005) の《電気服》をはじめとした当館の“具体” コレクションによって紹介します。
 二室目は、「旅や移動とともにある制作行為」に着目し、絵画や映像作品を紹介します。イギリスの港町のギャラリーで、窓から刻々と差し込む光と自らの身体が対話するように描いた石田尚志(1972‐) の《REFLECTION》、ログズギャラリー浜地靖彦(1970‐) と中瀬由央(1971‐) が1993 年に結成したアーティスト・ユニット名) による実際のドライブで記録された映像と音響が螺旋的に再構成される《DELAY》などの当館所蔵作品のほか、ゲスト作家として近藤亜樹(1987‐) と中園孔二(1989‐2015) を迎えます。近藤の絵画には「生きる行為と喜び」が溢れており、かつて暮らした小豆島にまつわる命を慈しむ作品に心揺さぶられます。また、若くして高松の海でその人生を終えた中園の、高速度に湧くイメージと身体の反応による作品群は、見る人に瑞々しく訴えかけてくれるでしょう。
 加えて、「んまつーポス」(スポーツマンの逆さ読みのコンテンポラリーダンスカンパニー、宮崎市在住) の「高松くっぴんりお」を開催し、体育× 美術× ダンスといった異分野を越える経験によって広く豊かに本展を楽しんでいただきます。

 

 

展覧会基本情報

会期:
2020年7月23日(木曜日・祝日)~9月6日(日曜日)

休館日:
月曜日(ただし、8月10日(月曜日) 開館、翌8月11日(火曜日) 休館)

開館時間:
午前9時30分~午後5時(入室は閉館30分前まで)
※ただし金曜日・土曜日は午後7時閉館

会場:
美術館2階展示室

主催:
高松市美術館、尼崎市

特別協力:
公益財団法人 尼崎市文化振興財団、株式会社ログキャビン、小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ

協力:
アートトランジット株式会社

観覧料:
【一般】800円(640円)※65歳以上も一般料金
【大学生】500円(400円)
【高校生以下】無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
※8月1日(土曜日)は「美術館の日」のため観覧料無料

 

お問い合わせ先:
高松市美術館 HPはこちら

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