
和歌山県立近代美術館のコレクション展では、所蔵品を通じて幅広い美術の表現に接していただけるよう、季節ごとに展示を替え、さまざまな特集コーナーを設けながら作品の紹介を続けています。
今回の特集では、生誕 130 年となる田中恭吉の作品をまとめて紹介します。田中は、1892 年和歌山市に生まれ、東京美術学校(現在の東京藝術大学)に入学して美術の道を歩みはじめ、恩地孝四郎や竹久夢二と交流して独自のペン画などに才能を発揮しはじめます。しかし、まもなく宿痾となる肺結核を発病。自らの死を悟りながら、ふるえるような感情を木版画やペンで表現しました。1915 年、わずか 23 歳で夭折しますが、その遺作が萩原朔太郎の詩集『月に吠える』の挿画として収録されたことで今も注目されています。
当館には田中恭吉の初期から晩年までの代表作をはじめ、スケッチや書簡、詩歌原稿等の資料もふくめ約 1000 点が収蔵されていますが、今回はその創作のプロセスやイメージの展開をたどれるような約 80 点を紹介します。
会場 | 和歌山県立近代美術館 1階展示室 |
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会期 | 2022年04月29日(金)~07月03日(日) |
開館時間 | 9時30分〜17時[入場は16時30分まで] |
休館日 | 月曜日 |
観覧料 | 一般350(270)円、大学生240(180)円( )内は20名以上の団体料金 *高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料 *5月28日、6月25日(毎月第4土曜日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料 *5月1日、6月5日、7月3日(毎月第1日曜日)は全館無料 |
主催 | 和歌山県立近代美術館 |
関連事業 | 和歌山県立近代美術館のサイトをご覧ください |



