大竹伸朗 ビル景 1978-2019

大竹伸朗は1980年代初めにデビュー以降、絵画を中心に、印刷、音、写真や映像などの多彩な表現を展開し、その活動は現代美術の世界だけでなく、文学やデザインなど、幅広いジャンルに影響を与えてきました。その中で、本展では、1970年代から現在までの約40年間にわたり、大竹が制作し続けてきた「ビル景」シリーズに焦点をあてます。

 「ビル景」とは、現実の風景をそのまま描いたものではなく、大竹の中に記憶された香港やロンドン、東京といった様々な都市の湿度や、熱、騒音、匂いなどがランダムにミックスされ、「ビル」という形を伴って描き出される仮想の風景です。

 今回、多数の未発表作品から最新作まで800点以上を調査し、ビルシリーズ全作品集の発行とあわせて、可能な限り展示することで、「ビル景」シリーズの全貌を明らかにします。

 デジタル技術全盛の現代において、一人のアーティストが数十年に渡り、自らの手で絵を描き、作り続けることの意味とは何か。本展を通じて、それを感じていただければ幸いです。
 
 
 

< 展覧会情報 >

■展覧会期:2019年4月13日(土)~ 6月16日(日)

■会場:熊本市現代美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱ

■開館時間:10:00~20:00(展覧会入場は19:30まで)

■休館日:火曜日(ただし4/30は開館)

■観覧料:一般 1,000(800)円、シニア(65歳以上) 800(600)円、学生(高校生以上) 500(400)円
    ※中学生以下無料
    ※()内は前売・団体(20名以上)料金
    ※前売券は4月12日まで熊本市現代美術館のみで販売
    ※団体料金は下記をご提示の方にも適用
     各種障害者手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳等。付き添いの方1名も適用)、電車・バス1日乗車券等、JAF会員証、緑のじゅうたんサポーター証
    ※美術館友の会証をご提示の方無料(1展覧会につき1回限り)

■主催:熊本市現代美術館[熊本市、公益財団法人熊本市美術文化振興財団]、読売新聞社、美術館連絡協議会、KKTくまもと県民テレビ

■協賛:ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜

■後援:熊本県、熊本県教育委員会、熊本市教育委員会、熊本県文化協会、熊本県美術家連盟、J:COM、熊本国際観光コンベンション協会、エフエム熊本、FM791

■協力:Take Ninagawa、HeHe

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