米田知子「残響―打ち寄せる波」


米田知子, 70年目の8月6日・広島, 2015, Chromogenic print, image: 76x96cm, ed.5

シュウゴアーツは2022年6月4日(土)から7月9日(土)まで、米田知子の個展「残響―打ち寄せる波」を開催します。ロンドンを拠点として活動を続ける写真家・米田知子は世界各地を舞台に、日常的には静穏な時間が流れる、かつての歴史的事象の現場、戦争や災害の記憶を宿す場所、人、ものを対象に制作を続けています。米田作品は綿密なリサーチをもとに歴史を検証し、構成的な写真表現に移し替えることでモティーフが内包するストーリーを再構築し、鑑賞者に新たな認知を促します。

本展においては21世紀においてもなお尽きることのない世界の紛争を、レンズを通して観察し続けた米田の視点から辿る構成となっています。破壊と復興により場所性を更新し続ける人間社会の姿を映し出すと同時に、粛々と生を営む名もなき自然の存在をフレームに捉える米田独自の感性は、20年以上におよぶ表現活動に一貫した詩的なトーンを与えています。今回は2000年代初頭から2020年までの間にフランス、ベルギー、ボスニア、サハリン、朝鮮半島の非武装地帯で撮影された作品を中心に展示を行います。どうぞご期待ください。

 

プレスリリース全文はシュウゴアーツウェブサイトよりご覧いただけます。

 

展覧会概要
米田知子個展「残響―打ち寄せる波」
会期:2022年6月4日(土) ‒ 7月9日(土)
会場:シュウゴアーツ 106-0032 東京都港区六本木6丁目5番24号 complex665 2F
開廊時間:火〜土曜 正午 – 午後6時(日月祝休廊)
*オープニングレセプションは開催いたしません。新型コロナウィルス対策のため開廊時間を短縮しております。

 


米田知子, 窓 I、ソビエト国境警備所、ソルベ半島、サーレマー島、エストニア, 2004, Chromogenic print, image: 65x83cm, ed.10

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