1923年に第一区府県立全生病院(現・多磨全生園)の礼拝堂で同院の入所者が描いた絵画を展示した「第壱回絵画会」が開幕してから100年の歩みを一望し、初公開のものを含む多くの絵画作品を関連資料とともに紹介する展覧会。
おすすめ展覧会
前橋の美術2024-やわらかなバトン- @ アーツ前橋、広瀬川・朔太郎橋付近、前橋市役所
前橋にゆかりのある美術関係者が実行委員会を務め2017年に始まった「前橋の美術」の第3回となる展覧会。会期半ばで終了した前回展からバトンを受け取り、未曽有の経験を経て社会が大きく変わろうとする中で活動を続ける59組の作家による表現が会すことで、どのようなときでもしなやかに対応できる“やわらかな輪郭”の表出を目指す。
記憶:リメンブランス―現代写真・映像の表現から @ 東京都写真美術館
写真・映像が人々のどのような「記憶」を捉えようとしてきたのかを、篠山紀信の『決闘写真論』(1976)における記憶への示唆を起点に、国内外の7組8名のアーティストの作品を通じて、高齢化社会や人工知能(AI)といった今日的なテーマと共に考察する展覧会。
『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本 @ 板橋区立美術館
『シュルレアリスム宣言』の発表から100年を記念して、日本各地でシュルレアリスムがどのように紹介、解釈され、展開していったのかを絵画やデッサンをはじめとする作品や美術雑誌、書籍などの資料から読み解きながら、20世紀最大の美術運動が日本の美術史に及ぼした大きな影響を概観する。
生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真 @ 東京ステーションギャラリー
大正期から太平洋戦争勃発に至る激動の時代に、写真のさまざまな技法と可能性を追求した写真家、安井仲治の全貌を概観する展覧会。約20年ぶりとなる大規模な展示機会となる本展では、安井自身が手掛けたヴィンテージプリント約140点、ネガやコンタクトプリントの調査に基づいて制作されたモダンプリント約60点のほか、さまざまな資料を通じて、その業績の全貌を改めて辿る。
ブブ・ド・ラ・マドレーヌ「花粉と種子」 @ オオタファインアーツ 7CHOME
ダムタイプに1991年からメンバーとして参加し、国内外のアーティストとの共同またはソロでパフォーマンス、映像、テキストなど、さまざまなメディアによる作品を発表してきたブブ・ド・ラ・マドレーヌの個展。2022年の個展「人魚の領土―旗と内臓」の世界観を発展させた内容となる。
小金沢健人×佐野繁次郎 ドローイング/シネマ @ 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
絵画、映像、立体など多彩な表現に取り組む小金沢健人と、独特の描き文字と線画による装幀・挿画が油彩画と並び広く知られる佐野繁次郎をとりあげ、それぞれの作品に新たな側面を読み取る企画展。
阿波根昌鴻 写真と抵抗、そして島の人々 @ 原爆の図 丸木美術館
戦後、米軍に占領された伊江島で農民たちと共に非暴力の土地闘争を敢行するなど、生涯にわたり反戦平和活動を続けた阿波根昌鴻の写真家としての側面に着目した展覧会。
イム・ミヌク「Hyper Yellow」@ 駒込倉庫ほか
大林財団の制作助成プログラム「都市のヴィジョン」の第4回助成対象者に選ばれた韓国出身のアーティスト、イム・ミヌクのプロジェクト「Hyper Yellow」が駒込倉庫での展覧会と隅田川屋形船でのパフォーマンスの形で実現。
マーク・レッキー「Fiorucci Made Me Hardcore Feat. Big Red Soundsystem」@ エスパス ルイ・ヴィトン東京
ポップカルチャーとカウンターカルチャーの交差点に位置する幅広い表現を通じて、若者、レイヴ、ポップ、ノスタルジー、階級、イギリス史などの文化を掘り下げてきたイギリス現代美術を代表するアーティスト、マーク・レッキーの個展。