2013年3 月、種差海岸を歩くリチャード・ロング
三陸復興国立公園指定記念
種差 —よみがえれ 浜の記憶
2013年7月6日(土)−9月1日(日)
青森県立美術館
http://www.aomori-museum.jp/
開館時間:9:00-18:00 入館は閉館30分前まで
休館日:7/29(月)
青森県立美術館では、数多くの芸術家をひきつけてきた名勝地である八戸市種差海岸が、今年5月24日に三陸復興国立公園に指定されたことを記念した企画展『種差 —よみがえれ 浜の記憶』を開催する。
近代日本画の傑作として知られる東山魁夷の『道』は種差海岸を走る一本道をモデルとして描かれている。本展では、会期前半(7/6-7/28)に同作品の試作を、会期後半(7/30-9/1)には本作を展示する。(※会期前半に前売券で観覧した場合、半券持参で会期後半にもう一度入場可能)また、色彩鮮やかなデフォルメされた鳥瞰図で知られる吉田初三郎による三陸地域の鳥瞰図も一挙公開する。そのほか、ゆかりの美術家の名品や、縄文土器、仏像といった地域の文化財も展示される。
さらに、東日本大震災以降の種差海岸に向き合った作品として、50年近くにわたって世界中の山や草原、海岸を歩いたわずかな痕跡を作品として発表してきたリチャード・ロングと、釣り人の後を追いながら、日本各地の海岸線を歩き、昨年、写真集『FISHING』に纏められたシリーズや、東日本大震災以降の福島を継続的に撮影している『Remembrance』に取り組む笹岡啓子が新作を発表する。ロングは今年3月28日から4月3日にかけて種差海岸を歩いた体験を基にした作品を、笹岡は昨年から断続的に種差海岸を撮影した作品を発表する。また、会期中にはロングのアーティストトークや笹岡の写真ワークショップも予定されている。
上述した関連イベントのほかにも、レクチャーやワークショップ、そして豊島重之+モレキュラーシアターによる舞台芸術公演も企画されている。詳細は同美術館ウェブサイトを参照。
なお、青森県立美術館のほか、八戸市美術館でも種差海岸三陸復興国立公園指定記念展示が行われ、写真家の北島敬三の個展『種差scenery展』や企画展『道—そして、希望の朝』が予定されている。
種差scenery展
2013年8月31日(土)−9月23日(月)
道―そして、希望の朝
2013年9月28日(土)-11月4日(月)
八戸市美術館
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/art/
開館時間:9:00-17:00 入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(第1月曜、祝日を除く)、祝日の翌日