ジョーン・ジョナス『Reanimation』@ ワコウ・ワークス・オブ・アート


Video still from Reanimation (2012)
ジョーン・ジョナス『Reanimation』
2013年2月2日(土)–3月2日(土)
ワコウ・ワークス・オブ・アート
http://www.wako-art.jp/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝

ワコウ・ワークス・オブ・アートでは、ドローイングや映像を組み合わせたパフォーマンスの先駆者的存在のひとりで、今なお数多くのアーティストに影響を与えるジョーン・ジョナスの新作個展『Reanimation』を開催する。
ジョナスは1960年代後半から70年代前半にかけて、ダンスやパフォーマンスの実験的なムーブメントに関わり、屋内、屋外にかかわらず、さまざまな場所でインスタレーション等の作品展示やパフォーマンスを行なった。広範囲にわたるイメージの源泉から、さまざまな表現手段を用いて、独自の視覚言語を織り上げている。
本展で発表する「リアニメーション」は、アイスランドの小説家ハルドール・ラクスネスが1968年に発表した小説「極北の秘教」に想を得て、2010年秋にマサチューセッツ工科大学で行なわれたパフォーマンスのビデオを元に構成されている。このパフォーマンスには2008年の横浜トリエンナーレで上演された「ダンテを読む」のために生み出されたライブカメラのアニメーションのテクニックを用いられており、「Disturbances」(1973)や「メランコリア」(2005)といった彼女の初期のビデオ作品を重ね合わせ、さらにさまざまなオブジェ、イメージ、言葉のコラージュによって構成されている。昨年のドクメンタ13のカールスアウエ公園に建てられた小屋では、本作と同名を冠したインスタレーション作品を発表し、ジャズピアニストのジェイソン・モランによるライブ音楽、そして北極圏で撮影された新作ビデオ「グレイシャー」を織り込みながら、パフォーマンスを演じた。ドクメンタでは小屋の内部を窓からのぞきこむインスタレーションであったが、今回の展示では、ギャラリー空間を小屋の内部に見立て、内側から作品を鑑賞できるようにしたインスタレーションとなる。
本展に合わせて、「リアニメーション」についてジョナス本人が綴ったショート・エッセイのパンフレットが制作される。また、CCA北九州プロジェクト・ギャラリーでも個展『彼らは無言でやってくる』が開催される。

ジョーン・ジョナス『彼らは無言でやってくる』
2013年1月28日(月)–2月22日(金)
CCA北九州プロジェクト・ギャラリー
http://www.cca-kitakyushu.org/

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