ジョーン・ジョナス『彼らは無言でやってくる』
2013年1月28日(月)-2月22日(金)
CCA北九州プロジェクト・ギャラリー
http://www.cca-kitakyushu.org/
開廊時間:10:00-17:00
休廊日:日曜日、祝日
CCA北九州プロジェクト・ギャラリーでは、同ギャラリーで5回目となるジョーン・ジョナスの個展『彼らは無言でやってくる』を開催する。
60年代から現在までさまざまな媒体や表現方法を取り入れて、新しい作品を展開し続けるジョーン・ジョナス。彼女の作品の中では、演劇的、儀式的な要素に加え、多くの場合ドローイングが重要な役割を果たしている。
ジョナスは今回、リサーチプログラムの教授として1月7日から27日までCCA北九州に滞在しており、1月26日(17:00-19:00)にレセプションが行われる。
何年か前、美しい、そして奇妙な形の深海生物についての本を見て刺激され、MITで自分が受け持つ授業を「Action: Archeology of the Deep Sea」(アクション:深海の考古学)と題して行なったことがありました。
また、サンディエゴの古本屋で日本の魚の図鑑を見つけ、その本を持ち歩き、そこにある色々な魚の、とても細かい色の特長を複写していました。
同じ頃に、アイスランドの作家、ハンドル・ラクスネスの小説『Under the Glacier』を基にした『Reanimation』(蘇生)という作品を制作していました。その時思いついた最初の考えの一つは、氷河が溶けていくことが、水の世界を想像することへとつながっていくというものでした。そこで私は、北極圏に位置するロフォーテン諸島の景色を記録するために、ノルウェーに行きました。そこで訪れた水族館で、とても奇妙な、古代から進化が止まったような姿をした魚を見つけ、それを『Reanimation』のヴィデオのストーリーにも取り入れたのです。
『Reanimation』のパフォーマンスでは、青いインクで魚を描き、インクは本のページにしたたり落ちていきました。そしていつしか、このドローイングを繰り返し描くことに興味を持つようになったのです。作品を制作する時によくやるのですが、特定の行為や考えを、継続して発展させていきたかったのです。
CCAのプロジェクトでは、サンディエゴで見つけた日本の魚の図鑑を参考にしながら、青いインクで様々な魚を、その形が制作中にどのように変わっていくのか好奇心を持ちながら、何度も何度も描いていきます。その全部がギャラリーの空間に吊るされた時、どうなるのかを考えながら、この大がかりなドローイングのパフォーマンスで、100枚ほど描いていきます。そして、魚についての別の現実や考えが、タイトルによってどう暗示されるのかにも、興味を持っているのです。
(プレスリリースより)
CCA開設15周年『In Situ/その場で』
2013年1月19日(土)−2月17日(日)
北九州市立美術館
http://kmma.jp/