国立国際美術館、大阪中之島美術館の2館が、コレクションを活用した新たな事業を発表

2026年7月15日、国立国際美術館と大阪中之島美術館は、両館が有するコレクションおよび専門性を相互に活かし、地域文化の振興と地域活性化を目指す新たな取り組み「コレナカ」(Collections in Nakanoshima NMAO–NAKKA)を開始すると発表した。両館は、発表に先立つ14日に「コレクション活用による地域活性化に向けた包括連携協定」を締結している。

国立国際美術館(NMAO)は、1977年の開館以来、戦後の国内外の現代美術を中心に約8,300点を収蔵し、国内唯一の現代美術を基軸とする国立美術館として活動してきた。隣接する大阪中之島美術館(NAKKA)は、1990年に準備室が設置されてから30年以上にわたる年月を経た2022年に開館。地元大阪で繰り広げられた豊かな芸術活動を含む19世紀後半から現代までの近現代美術やデザインを中心とした約7,000点の作品を収蔵する。

新たな取り組みを前に、国立国際美術館館長の島敦彦は、大阪中之島美術館開館以前に両館のコレクションを集めて開かれた企画展「夢の美術館:大阪コレクションズ」に触れつつ、「このたびの連携事業が、中之島の一層の活性化に寄与することを願ってやみません」と期待を語り、大阪中之島美術館館長代行の植木啓子は、「これまで国立国際美術館と取り組んできた連携が今回の包括連携協定によってさらに強化され、中之島の面的な芸術振興の力をより広く示せることは、大阪の新しい創造活動のエンジンとなる」との意気込みを語った。

 

 

2026年度の主な取り組みとして、下記の3つの試みが予定されている。ひとつ目は、国立国際美術館で開館50周年記念プレ企画として7月19日から開かれる「コレクション1:私/行為」での、大阪中之島美術館のコレクションの活用。ポール・セザンヌから1960年代半ばまでの作品140点を出品する同展では、その最終章で戦後の女性の作家たちによる作品を一堂に展示する。その際、国立国際美術館が所蔵する田中敦子の代表作《地獄門》および大辻清司撮影の田中作品の写真とともに、大阪中之島美術館所蔵の田中の素描8点を紹介する。続いて、大阪中之島美術館では、10月6日より美術館2Fの多目的スペースにて、国立国際美術館のコレクションから彫刻や映像作品を中心に構成した展示を開催。そして、11月3日には、両館館長、学芸員、所蔵作家などが登壇するシンポジウムを開催。「美術館におけるコレクション形成とその活用」(予定)をテーマに議論を深める。

 

国立国際美術館 提供:国立国際美術館 撮影:増田好郎
大阪中之島美術館
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