
コレクション展
アジア美術の歩き方 東アジア編 近さと違いをめぐる旅
2026年4月18日(土)–8月30日(日)
福岡アジア美術館 アジアギャラリー
https://faam.city.fukuoka.lg.jp/
開館時間:9:30–18:00(金、土は20:00まで)入室は閉室30分前まで
休館日:水(水曜が休日の場合はその翌平日)
展覧会URL:https://faam.city.fukuoka.lg.jp/exhibition/26028/
福岡アジア美術館では、2026年度のコレクション展において、「東アジア」「南アジア」「東南アジア」の3つのエリアの作品とそれぞれのエリアの特色を紹介する1年間を通じたシリーズ企画「アジア美術の歩き方」を開催。第1弾として、日本・韓国・北朝鮮・中国・台湾・モンゴルの6か国・地域の美術を取り上げる「アジア美術の歩き方 東アジア編 近さと違いをめぐる旅」を開催する。
東アジアの諸地域の間には、古代以来の非常に長い相互交流の歴史があり、文化の面では漢字や儒教、仏教、食生活など共有する要素が数多く存在する。一方で、それぞれの地域には個別の風土や歴史的な歩みがあり、それが互いに異なる習慣や考え方を育んできた。本展では、そのような東アジアで生み出された美術作品約60点を、「風土と歴史」「国・地域間の相互関係」「それぞれの社会に生きる個人」という3つの視点から取り上げる。各地域の風土や歴史は、その地の世界観や表現にどのような特色をもたらしているのか。東アジアの人々の関係は、どのように交錯してきたのか。そしてそれぞれの環境のなかで、人々は何を思いながら、いかに現在を生きているのかといった問いを、金サジ、メイ・ディンイー[梅丁衍]、ツェレンナドミディン・ツェグミド、ヤン・マオリン[楊茂林]]、チョ・スプ、ユン・ヒョングン、キャンディー・バード(崔栄梨との共作)、崔栄梨(キャンディー・バードとの共作)、岩井成昭などの作品を通じて考察。東アジア地域について理解を深め、複雑な過去の歴史を背負いながら、現在も大きく揺れ動き続けている東アジアの状況に対して、その未来を考えていく機会となる。
ユン・ヒョングン(尹亨根)《茶青色 337-75 #203》1975年 福岡アジア美術館所蔵
メイ・ディンイー(梅丁衍)《三民主義が中国を統一する》1991年 福岡アジア美術館所蔵
同シリーズは「東アジア編」に続き、9月中旬よりアジアギャラリーのみならず企画ギャラリーおよびオープンスペースなど全館を使った「南アジア特別編」、2027年2月からは「東南アジア編」をアジアギャラリーで開催予定。アジア各地の個性豊かな作品を1年間を通じて紹介する3編の展覧会を、会期中何度でも観覧できる購入特典付き年間パスポートも販売も開始する。
なお、福岡アジア美術館では、同館7階ロビー、ラウンジM8にて、開館当時から継続するレジデンス事業の歴史を振り返るレジデンス記録展「Traces of Residence」を、九州大学芸術工学部および大学院芸術工学府のキュレーション実践授業「デザインと日本B・C」の一環として開催中(4月9日〜5月12日)。本展では、台北出身のウー・マーリー(2005年度招聘)による《黒潮 I》(2005)、バンコク出身のプッティポン・アルーンペン(2008年度受入支援)による《みんな知り合い(We All Know Each Other)》(2007)、シンガポール出身のウェイ・レン・テイ(2008年度招聘)による《ここからどこへ(Where Do We Go From Here?)》(2009)の3つのアートプロジェクトに着目。アーティストへのインタビューやアーカイブ資料を通して、その制作プロセスを明らかにするとともに、アーティストと地域の人々とのあいだに生まれた多様な交流のかたちを紹介している。
ツェレンナドミディン・ツェグミドモンゴル《オルホン河》1993年 福岡アジア美術館所蔵
キャンディー・バード、崔栄梨《アザーズ-Good Night, and Good Morning》2019年 福岡アジア美術館所蔵