国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016


Pichet Klunchun Dancing with Death Photo: Nattapol Meechart

2016年2月6日から2月14日まで、国内外の舞台芸術に携わる専門家が集まり、さまざまなプログラムを通じて交流する国際的なプラットフォーム「国際舞台芸術ミーティング in 横浜(TPAM)」が開催する。

TPAMは、1995年に東京芸術見本市としてはじまり、2011年より横浜市が推進する「創造界隈」の拠点となる文化施設を中心に、多様な演目の公演や舞台芸術に関する国際会議を開催している。今回で20回目を迎え、アジア有数の舞台芸術のプラットフォームとして、既に国際的な地位を確立している。

TPAMが共同で作品の製作に関わる「TPAMコプロダクション」、成熟した経験を持つ作家が新たな挑戦に取り組む「TPAMコンテンポラリー・クラシックス」、選任された制作者が選んだ作品を紹介する「TPAMディレクション」、TPAM期間中に横浜や東京で行なわれる公演をショーケースとして紹介する公募プログラム「TPAMショーケース」のほか、新しい知識との出会い、次なるプロジェクトのきっかけのために設けられた「TPAMエクスチェンジ」、国際的視野に立った舞台芸術に関するセミナー、ミーティング、プレゼンテーションを実施するミーティング・プログラムといった多彩なプログラムが9日間にわたって展開する。

タイの古典舞踊の身体言語を現代の感性へとつなげ、新しい表現の可能性を探求するピチェ・クランチェンの「Dancing with Death」は、TPAMが共同製作をした作品で、世界初演となる。また、同じくTPAMが共同製作した日本初演のマーク・テの『Baling』は、昨年開館した韓国・光州のアジアン・アーツ・シアターのオープニング・フェスティバルで最も注目された作品のひとつ。そのほか、シンガポールを拠点とするホー・ルイ・アンの初の劇場作品『Solar: A Meltdown』や、ユン・ハンソル演出の元、韓国の伝統的口承芸能パンソリを舞台上で習うというパフォーマンス、グリーンピグの『語りの方式、歌いの方式—デモバージョン』といった日本初演の作品など、昨年より、アジアの同時代の舞台芸術をより多く、より身近に世界の観客に届けられるよう、同地域にフォーカスを定めたTPAMが紹介するさまざまな作品が上演される。

各プログラムおよびチケット情報など、詳細は公式ウェブサイトを参照。

国際舞台芸術ミーティング in 横浜(TPAM)www.tpam.or.jp


Above: Mark Teh Baling Photo: Courtesy of Asian Arts Theatre (2015).
Below: Ho Rui An Solar: A Meltdown.

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