2001年の開館以来、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)のプログラムを柱に活動する青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC)が、アーティスト、キュレーター、リサーチャーなど、文化芸術活動に取り組む表現者を対象とする本年度のレジデンス・プログラム「SPINNING SCAPES」への公募を開始している。
同プログラムは、①海外在住で、ACACでの滞在制作(2ターム:1ヶ月(29泊30日)以上、6タームまでの選択制)を1〜2名、②日本在住で、ACACでの滞在制作(2ターム:1ヶ月(29泊30日)以上、6タームまでの選択制)を1〜2名、③海外もしくは日本在住で、ACACでの1ターム:2週間(13泊14日)の滞在制作を1名を募集。招聘者は、企画段階からリサーチ、設営、発表の実施、カタログでの記録と配布まで、ACACの全面的な協働を受けながら、展覧会やパフォーマンス、ワークショップ、トークなどの活動に取り組む。展覧会の開催は必須ではないが、活動を広く知ってもらうための「交流プログラム」の実施は必須となっている。滞在期間は、ACACの環境を活かして実現したい活動内容と期間が合致していることが推奨される。また、基本的にACACへの実滞在を前提とするが、リモートで実施する意義のある活動についてはリモート参加も受け付けている。毎年変わるプログラムの名称は、表現者の活動内容を規定するテーマではなく、ACACのAIRの現在形を考え、更新していくための指標で、名詞と複合語をつくり「〜の風景」の意となる「scape」に、勢いよく回転したり/させたり、糸を紡ぐ様子「spinning」を組み合わせた「SPINNING SCAPES」。
撮影:高野ユリカ 画像提供:青森公立大学 国際芸術センター青森
募集期間は、2024年3月1日から4月28日(※日本時間:17:00)。5月上旬から中旬にかけてACAC学芸員による予備審査、5月下旬から6月上旬にゲスト審査員とACAC学芸員による審査会を経て、6月中旬から下旬に招聘者の決定と審査結果の通知が行なわれる。本年度のゲスト審査員は、美学芸術学、ランドスケープ史を専門とする美術批評家、キュレーターの近藤亮介(1982年大阪府生まれ)。日英米の芸術・造園の研究を軸に、理論と実践の両面からランドスケープを生活環境として読み解く活動を展開。編著に『セントラルパークから東京の公園を見てみよう』(東京都公園協会、2023)、企画・キュレーションに「アーバン山水」(kudan house、東京、2023年)などがある。
詳細および応募書類のダウンロードは、公式ウェブサイトを参照。
アーティスト・イン・レジデンス プログラム2024 “SPINNING SCAPES”:https://acac-aomori.jp/news/2092/
撮影:高野ユリカ 画像提供:青森公立大学 国際芸術センター青森
撮影:高野ユリカ 画像提供:青森公立大学 国際芸術センター青森