
ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー
2017年11月25日(土)-2018年3月11日(日)
金沢21世紀美術館
http://www.kanazawa21.jp
開館時間:10:00-18:00(金、土は20:00まで)
休館日:月(ただし、1/18、2/12は開場)、12/29-1/1、1/9、2/13
企画担当:中田耕一(金沢21世紀美術館学芸員)
金沢21世紀美術館では、「音」を核とした多彩な表現を90年代から現在にいたるまで展開し続けているアーティスト・デュオ、ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーの大規模個展を開催する。
ジャネット・カーディフ(1957年オンタリオ州ブリュッセル生まれ)とジョージ・ビュレス・ミラーは、アルバータ大学で出会い、95年から共同制作をはじめる。現在はブリティッシュコロンビア州グリングロッドとベルリンを拠点に活動している。高度な音響技術を駆使したサウンド・インスタレーションや、鑑賞者が与えられた音声や映像を再生しながら、公園や美術館、駅構内などを歩くことで現実と虚構が入り混じった作品を体験する「ウォーク」シリーズ、プログラム化された自動人形劇などの作品を発表している。2001年には第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ・カナダ館代表として個展を開催し、同展特別賞とベネッセ賞を受賞。同年から翌2002年にかけて、キャロライン・クリストフ=バカルギエフが企画した個展がMoMA PS1とモントリオール現代美術館を巡回。クリストフ=バカルギエフは、2008年の第16回シドニー・ビエンナーレ、2012年のドクメンタ13や2015年の第14回イスタンブール・ビエンナーレにもカーディフ&ミラーを招聘している。そのほか、カーディフ&ミラーは2010年の第12回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展や2014年の第19回シドニー・ビエンナーレなどといった国際展や世界各地の美術機関で作品を発表しており、日本国内でも2009年にはメゾン・エルメスで個展を開催、横浜トリエンナーレ2005、第1回恵比寿映像祭(2009)、越後妻有大地の芸術祭(2009)、瀬戸内国際芸術祭2010、あいちトリエンナーレ2013などに出品している。

本展では、新作を含むいずれも日本初公開作品となる8点のインスタレーションを発表する。出品作品は、1台のキャンピングトレーラーの中で、マリオネットや動物たちが音楽に合わせて踊る「The Marionette Maker」(2014)や、ヴェネツィア・ルネッサンスの画家アントネロ・ダ・メッシーナによる絵画「書斎の聖ヒエロニムス」(1475)を参照した「Conversation with Antonello」(2015)など。
会期中にはアーティスト・トークを開催。また、関連書籍として、デンマークのARoSオーフス美術館で開催した個展の際に製作された、アーティスト本人のコメントや同館キュレーター、マリア・カペル・ブレグバッドの論考、彼らの活動や作品、その背景に関連するキーワードを辞典形式で収録したカタログをベースに、本展出品作品の情報を加え改版した日本語版を出版する。
関連イベント
アーティスト・トーク:ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー
2017年11月26日(日)14:00-16:00
会場:金沢21世紀美術館地下1階シアター21
定員:130名(要予約、事前申込)、無料
申込方法:11月14日(火)10:00より公式ウェブサイトにて申込受付開始
※逐次通訳付
ART iT Archiveジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー「土星の環」(2013年10月)

